最新のコメント
お気に入りブログ
ai建築アトリエ ~Ot... glaf blog My favorite ... 住まいとデザインのはなし... yumily sketch レトロな建物を訪ねて 今日もマウスで5分 青蓮亭日記 柴睦巳 備忘録 chisa-photolog Walking Shoes TEIONE BLOG ... 文化遺産見学案内所 モダン周遊Ⅱ 100歳まであと何年? gaRage-Reading2 カテゴリ
以前の記事
検索
タグ
猫
庭
車
写真
建築探訪
栃木県
宮崎県
本
東京
奈良県
材料
長崎県
福井県
大分県
神奈川県
広島
鳥取県
沖縄県
番組
事故
熊本県
子供の頃の思い出
福岡県
映画
建築士会
群馬県
靴
眼鏡
学校で講話
岡山県
延岡
運動
神奈川
サプリメント
うさぎ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
昨日、土曜日。
開催期間が終わってしまう前に・・・と、 『生誕120年特別展 映画俳優 志村喬 ~延岡での足跡と俳優人生~』に行ってきました。 生前、夕刊デイリー新聞の取材に応えたインタビューの連載記事も展示されていて、全ての記事を読んできました。 本当に正直で、飾り気のない性格が、インタビューの受け応えにも表れているなぁと思いました。 延岡で暮らした思春期の少年時代の思い出は、ご本人にとって明るい楽しい記憶だけではなかったこと、それでも、その後の人生に、当時の青春時代を共に送った同級生たちとの交流が長く続いたこと・・などなど、目頭が熱くなるような部分もありました。 また、当時の延岡市内の様子、特に交通手段や道路事情なども興味深かったです。 神戸港と土々呂港の間に汽船が運航していたこと、それに乗って初めて延岡の地に来たこと。 線路もまだ出来ておらず、土々呂から父親の赴任地である日之影の槙峰鉱山までの道のり。 母親危篤の知らせで、延岡の下宿から日之影の自宅まで自転車で3時間かけて帰った時の道中。 道は舗装されておらず、木材や鉱物の運搬には、五ヶ瀬川の水運が使われていたこと、そのイカダに日常的に人が便乗することはなかったこと・・などなど、当時の延岡の相当な田舎事情が詳細に記憶されていて、インタビューに語られていたことが、とても興味深かったです。 父の仕事の赴任で一緒についてきたものの、本当は延岡には来たくなかった・・・というのも、きっと正直なところだったのでしょう。 ちょっと暗い影がかかっている人生の中のわずか数年の一コマであり、故郷として思いだすのは、生まれてから幼少を過ごした兵庫県の生野の方だ・・・と語っていました。 自覚しようがしまいが、やはり人は、子供から大人になる時期に経験したことや出会った人に、大きな影響を受けるものではないかと思うわけで、延岡時代に出会った友人たちと、その後の人生でもずーっと交流が続いていたことは、きっと延岡で得た財産だったことでしょう。 数多くの映画に出演され、その当時の台本の数々が展示されていました。 とても状態が良く、きれいな保管状態だったことから、現場で台本を酷使したというよりも、セリフをしっかり頭に入れて現場に入ったのだろう・・とのこと。 朴訥だけど存在感がある・・というイメージだったけど、黒澤明監督が送った手紙には『神経質で繊細過ぎる・・・もっと、何も考えずにどーんとやってしまった方がいい・・・それは、僕自身にも言えることだ』みたいなことが書いてありました。 監督と役者、似た者同士だけに、分かり合える部分もあったし信頼し合えていたのでしょうな。 土曜日のお昼、会場の人もまばらで、ゆっくり鑑賞することが出来ました。 今週末の6/7には、特別企画として、志村喬を題材とした演劇が上演される予定です。 今を時めく脚本家、港岳彦さんの作品です。 港さんご自身も、延岡市のご出身。 その港さんが高校生の時に出会った先生が、この劇の演出をご担当される段正一郎先生。 段先生は、息子が延岡高校に通っていた時の校長先生で、延高で定年を迎えられました。 息子の入学式での先生の式辞で感動し、息子の高校時代の校長先生のお話を、学校のHPを通じて読ませていただいておりました。 人との出会いは偶然ですが、息子が多感で悩み多き思春期の時期に、段先生が校長先生で本当に救われた・・と、今でも思っています。 で、都合をつけて、見に行きたいと思っています。
by aiarchi555
| 2025-06-01 11:08
| 趣味人
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||