福井県へ その⑦

　福井への旅の２日目。10月31日。

　今回、福井に来ることになった本当の目的は「全国建築審査会長会議」。

延岡市建築審査会の委員を務めておりまして、私は会長ではないのですが、会長が行けない・・ということでしたので、会長代理ということで参加することになりました。

午前10時から会が始まるのですが、当日移動では間に合わないため、前乗りしたわけです。

　朝、ホテルの窓の遮光カーテンを開けると、明るい朝の光が入ってきました。

良かった、晴天です！！

窓は北の方向を向いています。

足元に見える盛大に耐震補強された黒い建物は、福井市上下水道局の建物で、その右側にお堀の跡と芝生の公園になっている三の丸跡があります。
芝生広場の北側にちょっとこんもりした森がありますが、ここが福井神社の境内です。後で行きます。

　朝食はバイキング形式。朝からご飯大盛で頂きました。
　ホテルから北に15分ほど歩いたところに会議の会場がありますが、10時からの会議の前に、ホテル周辺の福井城址をぐるっと見ておこうと思って、8時過ぎに出掛けました。

　前日は、真っ暗で写真が撮れなかったビジターセンター。　芝生の公園からホテルの方を振り返ったところ。　

　福井城址のお堀と石垣に囲まれた本丸だったところには、県庁舎と県警本部の建物がそびえ立っています。まさにその名の通り廃藩置県ですな。そして芝生広場の南側には福井市役所があります。なので、城址公園は入場料を取るわけでもなく、24時間出入り自由になっています。朝早くから、お散歩の地元住民とか、早朝出勤の県庁職員とか、いろんな人がお堀にかかる橋を渡って、城内に入っていきます。
　私も、内堀にかかる御廊下橋を渡って、お城の西の門「山里口御門」から福井城本丸に入っていきました。　この門の２階部分、写真の漆喰塗の壁の中が、復元工事の資料館のようになっています。
　壁の格子窓から門の入口を見下ろすと、敵の侵入をバッチリ見張れます。　この屋根に乗っている瓦は、この地方で取れる石材「笏谷石しゃくだにいし」が使われていました。
ちょっと青緑色がかった美しい石で、その色の濃淡が屋根の表情を豊かに見せてくれているようでした。
笏谷石は、栃木県の大谷石のように軽くて成形しやすいけど、大谷石のような空洞が少なく、瓦として使用するには、ちょうどいい材料だったとのこと。
地産地消で建てられた昔の建造物には、その地方特有の風情があって、面白いです。　門の２階から下りて、更に本丸の中に進んでいくと、天守台に上がる急こう配の階段がありました。

その⑧につづく