福井県へ その⑤

　旅の初日の目的を果たしたので、福井市内のこの日のお宿に向かいます。

　武生から福井に向かうには、電車の路線が２つありまして（新幹線を入れたら3つ）、

ひとつはもとのJR北陸本線です。

新幹線が開業したことで、在来線の北陸本線が、第3セクターハピラインふくいに移管された路線です。

敦賀から武生までは、このハピラインふくいに乗って来ました。

　なので、ここから福井へは、もうひとつの路線、福井鉄道に乗っていきます。

福井鉄道は、昭和20年に開業した路線とのこと。この間、赤字路線の吸収合併や廃線の危機に遭ったり・・・と、様々な局面を乗り越えてきた鉄道。

ハピラインふくいに比べ、もっと生活に密着した路線でした。例えば、鎌倉の江ノ電とか、京都の嵐電のように、民家の庭先をすり抜けて走っていくような感じの路線です。

全ての駅が無人になっていて、降りる時は一番前のドアしか開かない・・・というような路線バス的な感じもありました。すべての駅でICカードが利用できるようになっている点は、日豊本線よりも進んでいる（苦笑）。

　ちょうど時間も16時過ぎで、学校帰りの高校生がたくさん乗ってきて、途中の駅でだんだんと降りていく姿を見ました。

都会の電車の路線は、交通渋滞緩和のために高架化され、車窓からの景色もあまり見えないような電車が増えましたが、昔ながらの地上を走る小さな電車は魅力的です。宮崎には路面電車もないので、こんな路面電車やトラムのような乗り物には、機会があれば絶対に乗りたい・・・と思ってしまいます。

　たけふ新駅に着いた時、ちょうど発車寸前の電車があり、車掌さんに「福井駅に止まりますか？？」と尋ねたら、止まります・・とおっしゃるので、モバイルsuicaでタッチして乗車した瞬間に発車しました。

16:15たけふ新駅発　福井駅経由鷲塚針原行

　各駅停車なので、福井駅に着くのは17：12、約1時間かかります。

新幹線でぶっ飛ばせば、ほんの10分程度なのですが、これも旅の醍醐味ということで・・・・。

　慌てて乗車したので写真が撮れず、下車してから撮りました。

　福井駅のひとつ手前の駅に「福井城址大名町」という駅があって、そこで降りた方が泊まるホテルには近かったのですが、あえて福井駅まで乗ります。福井城址大名町から福井駅までは、このひと区間だけ、スイッチバックするからです。鉄子魂が満たされました（笑）

　福井駅まで来たかった理由は、まだありまして・・・。　帰りの新幹線とサンダーバードの乗車券と指定席特急券を、事前に買っておきたかったこと。モバイルsuicaやJRのアプリを使えば、スマホで予約も出来て、タッチで乗車できるシステムもあるそうですが、ちょっと試してみて、めんどくさくてギブアップ。みどりの窓口に並びました。
　それと、駅周辺の方が飲食店がたくさんあるので、時間はちょっと早いけど、晩御飯を済ませてからホテルにチェックインした方が、また出かけなくて済むのでね。
　福井駅は新幹線開業に伴って新しくなっており、駅前広場にはたくさんの恐竜が生息しておりました（笑）




　みどりの窓口は結構な混雑ぶりで、用が済むまでにずいぶん時間がかかりました。その後、駅前のお蕎麦屋さんで、越前名物　おろしそばとソースカツ丼セット　を食べてホテルに向かいました。


その⑥へつづく