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昨年末にお引渡しした新築住宅の6カ月点検に、施工会社の現場監督さんと一緒にお邪魔してきました。
実は、今回の点検に併せて、もうひとつミッションがありました。 それは、トイレのプチ改修。 90歳を迎えるお父さまと、その息子世帯が同居する2世帯住宅として、昨年新築しました。 お父さまの個室には専用のトイレが設置されていて、夜中にトイレに起きても、ベッドから数歩でトイレに行けるようになっております。(トイレにも引戸があり、個室の中に個室のトイレがある状況) 設計当初の打合せでは、洋便器のみでいい・・ということだったので、そのまま進めて完成に至りました。 が、完成後お父さまから「小便器が欲しかった」・・・と。 おそらく、そのご希望を、ご家族がしばらくなだめていらっしゃったのだと想像します。 畳1畳分のトイレの中に、洋便器と小便器が2つあると狭かろう・・・とか、配管工事などもあるし思った以上に大変な工事になるかも・・とか、いろんな心配ごともありますしね。 それでもお父さまは、ご自身が工事費を出すから小便器を付けてくれ・・とのこと。 幸いトイレの部屋の長手方向に引戸が付いているため、間取り的に小便器を付ける位置もあり、出入りの際にも支障がないだろう・・と、お父さまご自身の訴えと、客観的に見ても可能そうだったので、工事するかどうかは別として、とりあえず、小便器を選び、図面を用意して見積をご提示するところまではやりましょう・・・と。 そのお見積を確認いただいて「工事をお願いします・・」という運びになりまして、先週の土曜日6/29、6カ月点検と同時に、小便器設置工事をしてきたというわけです。 朝8:30からお邪魔して、夕方5時過ぎに無事に完了。 さぞかし狭くなるんじゃないか・・と心配しましたが、実際出来てみるとそれほどでもない・・、案外、使いやすいかも・・と思えるぐらい。 足が弱くなった高齢者は、トイレの洋便器に座ったり、そこから立ち上がったりすることが、想像以上に大変なことなんだなと、最近になってわかりました。 折しも、私の実家でも、母は脳梗塞で入院して以来、退院後もトイレでは一苦労している様子なので・・・。 足腰が弱くなると、尿意を催してから、トイレに移動するまでの時間も結構ネックになるようです。 そんな時、男性なら、たったまま用を足せた方が、時間のロスとか、便座に座るまでの動作とか、筋力とかの負担も少なくて楽に用を足せるということなのでしょう。 トイレのスペースを圧迫しないよう、小ぶりでお掃除がしやすい形状や、汚れが付きにくいコーティング加工がしている製品を選びまして、完成後はこんな感じ。 無事に1日で工事が完了し、見た目もスッキリ、清潔感もあり、掃除もしやすそうだし、出入りも問題なさそうだし、結果オーライでした。 しかし、畳1畳分のトイレに、洋便器と小便器をどっちも付けたトイレっていうのは初めて(笑) 男性用の小便器について、本当に必要なのかな?とあまり、真剣に考えてみたことがなかったけれど、「若いもんにはわからんとじゃ」とボソッとおっしゃられたお父さまの言葉、何か刺さりました。 歳を取って身体が思うように動かなくなっても、なんとか排泄だけは可能な限り誰の世話にもならず自力でやりたい・・・と思うのは、人間の生きる尊厳にもつながるのでしょうし、自宅で生活できるかどうか・・のバロメーターにもなりますから。 高齢で新しい家に引越し、設備的に便利になった部分もあるでしょうし、温熱環境もかなり改善された快適な住まいになったでしょうけど、やはりトイレのことだけがずーっと後悔されていたのでしょうね。 今回、微力ながらお力になることが出来て、良かったです。
by aiarchi555
| 2024-07-02 10:45
| 仕事人
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