最新のコメント
お気に入りブログ
ai建築アトリエ ~Ot... glaf blog My favorite ... 住まいとデザインのはなし... yumily sketch レトロな建物を訪ねて 今日もマウスで5分 青蓮亭日記 柴睦巳 備忘録 chisa-photolog Walking Shoes TEIONE BLOG ... 文化遺産見学案内所 モダン周遊Ⅱ 100歳まであと何年? gaRage-Reading2 カテゴリ
以前の記事
検索
タグ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
6月22日(土)、23日(日)の両日、放送大学の面接授業「住まいの基本と近代建築」を受講してきました。
放送大学の学生でなくても、面接授業を一緒に聴講できるとのことで、今回「共修生」という立場で参加させていただきました。 放送大学の単位の取り方とか、詳しいことは知りませんが、いわゆる放送を通して自宅学習する以外にも、このように対面授業が年間に各地で開催されているそうで、興味があれば全国どこに出向いて受講しても単位が取れるのだそうです。 今回の授業は、日向市で開催。 講師は、敬愛する建築家「堀部安嗣」先生。 (数年前から放送大学の教授になっていらっしゃったのですね。) こんな近場で、堀部先生に会えるの!?と、この情報をいただいてからすぐに申込をし、それまで体調がすぐれない日が続いていましたが、この講義を休みたくないという思いで、前日はあえて自己休業して一日寝て過ごしました(笑)。 授業の内容は、ここで詳細に紹介しません、語り出したらキリがないので・・・。 お話しの中で「師弟関係」という話題があり、堀部先生の師である益子義弘、その師である吉村順三、そのまた師であるアントニン・レーモンド、その師はフランク・ロイド・ライトであり・・・という関係。 建築家の思想や哲学・設計技法を弟子が引き継いだ部分もあり、また独自の手法やその時代の新しい工法や材料が組み合わされ・・・という繰り返しの中で、建築家が建築家たる人間として成長していく話。 私個人的なことを書くと、大手ゼネコン時代には設計部に所属していなかったので、いわゆる「師」と呼べる人はいなかったし、辞めて2つほど設計事務所に短期間勤めましたが、いわゆる小間使い的な仕事しかしていませんので設計の「師」と呼べる人はいません。 無謀にも、その後独立し、工務店の下請け仕事を数こなしながら住宅の設計を覚えつつも、このままではいけない・・という思いで、自分が取り組みたい建築に少しでも近づいていきたい・・ともがき続け今日があるように思います。 そしてそれはまだまだ途上でありますが・・・。 学生の頃から多くの建築家の作品集を見たり著書を読んだりしてきましたが、目指したい建築家は?と考えると、いつしか「堀部安嗣」と思うようになっておりました。 氏の作品集や著書は、ほぼ全部持っており、今回の面接授業の教科書にもなっていた書籍については、自前の本を持参することが出来ました。 そう考えると、私にとっての「師」は、きっと堀部氏なのだろう・・・と、授業を聞きながら気づきました。 勝手に、一方的ではありますが(笑)「師」と仰ぐ人が、実際目の前に立って語りかけてくださっている・・・という感激に、胸がいっぱいの二日間でした。 最後に質問させていただける機会もありましたが、声が震え、感情が高ぶってしまい、涙が出そうでした。 自分に対する失望とか反省とか、質問しながらそんな感情も同時に沸き上がり、ちょっとした「落ち込み」の涙でもあったかもしれません。 これから先、またお会いできる機会があるかどうかもわかりません。 堀部先生が建築を熱く語る姿、堀部先生が使う言葉、近代建築の巨匠と呼ばれる建築家たちの作品のどこを、何を注視しているのか、とっても興味深く、一語一語を聞き逃したくない・・という思いで参加できました。 先生にとっては、多くの学生のうちの一人に過ぎないのでしょうし、いや、学生でもない飛び入りの一般市民でしかないのでしょうけど、私にとっては建築人生の「師」にようやく対面できたという、素晴らしい思い出になりました。 画像は、堀部氏の著書を以前、南洋堂書店で購入した際に同封されていた直筆のスケッチ「guntu in Setouchi」。 教科書として持参した本に挟んであって、久しぶりに取り出しました。
by aiarchi555
| 2024-06-25 15:16
| 仕事人
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||