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連休中に読んだ本 備忘録
連休中に、縁あって、読みたいと思った本を、「鉄は熱いうちに打て」じゃないけれど、興味があるうちに読んでおこう・・・と思い、電子書店で購入。 本は、印刷された物体としての「本」で読みたい・・と常々思ってはいますが、タイムリーに今だったら読める時間があるのに・・という時に、出会ってしまった本だったので、ポチっとしたのでした。 ■書いてはいけない 森本卓郎 著 余命宣告を受けた著者が、言わば「遺言」のつもりで書いた・・という本。 世の中のタブーとして、大手メディアが絶対に取り上げない、いや、取り上げることができない・・ことに切り込んだ内容。 大きな驚きは特にない・・・、だいたい世の中そんなことで、私たちは権力に騙されながら生きているのだと自覚しているので・・・。 日航機事故のことは、以前からそのような話は合ったけれど、ここまで裏を取った信憑性のある内容には、引き込まれました。 映画「クライマーズ・ハイ」が明日5/7、BSで放送されます。録画します。 そういう観点で映画を観たいと思います。 そう言えば、最近NHKの「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」という番組で、日航機墜落事故を取り上げた回(初回放送2021.3.8)を見ました(これも録画だったのかな?連休中に溜まっていた録画を結構見たので・・・)。 事故を取り上げた番組や映画が立て続けに放送される事情・・・、本の内容の火消しをしているってことなのかな? 国が躍起になって推し進める「まい〇かーど」「にーさ」「とーし」の話には、依然として乗らないままでいようと思います。 ■九年前の祈り 小野正嗣 著 日曜美術館の案内役として、著者のことは知っていたけれど、作品を読むのは初めてでした。 きっかけは録画していた番組NHK「こころの時代 ~宗教・人生~」の「「浦」と兄 歓待の言葉を求めて」という番組を見て。 小野さんが蒲江のご出身であることを番組内で知りました。 そのことも興味を引き込まれる要因だったかもしれません。 延岡市のお隣、佐伯市蒲江。 リアス海岸という土地に生きる・・・ということに、何か親近感を覚える・・というのは言い過ぎかもしれないけれど、そんな感情移入があったのは間違いない。 昨年の夏、佐伯市鶴見の半島を訪れたことも、大きいかも。 その時の内容もまだblogにまとめてはいないけれど、ふらっと軽いドライブ気分で訪れただけなのに、心に結構深く刻まれる日帰り旅行だったのでした。 また、数年前には、既存住宅調査の仕事で、米水津を訪れ、海に面した中古住宅を2軒調査しました。 リアス海岸に暮らす・・ということ、地理的な事情、そういう土地に暮らすということの一端を、空家になって傷んでいく家を調査しながら切なく感じた記憶として、これも結構心に残る仕事だったなぁ。 それから連休中、実家に泊まった夜、母との話に中に出て来た「浦入(うらにゅう)」のこと。 母の生まれ故郷で結婚するまで暮らしていた京都府舞鶴市。 母の実家は東舞鶴の町中にありましたが、先祖の話をする中で登場した「浦入うらにゅう」という地。 日本海から舞鶴湾に入って来る入口の半島の突端にあった地名です。 今は関西電力の舞鶴発電所になっている場所。子供の頃にはまだなかったのだけど・・・。 子供頃、舞鶴湾の中を、湾の沿岸に住む人々の生活の足として定期船が巡行していて、母の里帰りで一緒に訪れた際のひとつのアクティビティとして、その船に何度か乗せてもらっ記憶があります。 京都府の日本海側のあるリアス海岸に暮らす匂いというか、そんな記憶が「浦」という地、字面に引き寄せられる理由になっているかもしれません。 そして何より、現在暮らしている土々呂。 土々呂から赤水にかけてもまた、日豊海岸のリアス海岸です。 何気に興味をそそられるタイトルから録画した番組だったのですが、見た後すぐさま、小野さんの著書、芥川賞を受賞した作品「九年前の祈り」を読みたくなって、電子書店で購入しました。 折しも、今取り組んでいる仕事のひとつに、強度行動障害・知的障害を持つ人達の施設の設計があります。 本の中の登場人物の行動について、引きちぎれたミミズ・・・という強烈な言葉での表現はあったものの、実際の行動の描写はそんなに具体的に詳しくは書かれていません。ですが、設計している施設の利用者さんたちのことをつい思い出し、少し想像が出来そう・・・。 その人物を取り巻く人たち、とりわけ親や兄弟、家族のこと、著者が生まれ育った「浦」に暮らす人たちの気質や方言や、主人公の恋愛対象になる相手の傾向などに、心動かされる小説でした。 この子を残してあの世に行けない・・・という、年老いた親たちの悲痛な思いと祈り・・・。 私が今取り組んでいる仕事も、無関係ではない・・・、この祈りを受け止めるための具体的な「装置」としてのグループホームなのだな。 結構、ここ最近の出来事の中で、心が動いたことのひとつ。 だから、忘れないように書いておきたいって思ったのかもしれません。 おまけ・・・ 「こころの時代 ~宗教・人生~」の番組のこの動画も好きです。 https://www.youtube.com/watch?v=n9-b0_cOuS8 ウォン・ウィンツァンさん、今日、大分県宇佐市でコンサートだったそうな・・・・。
by aiarchi555
| 2024-05-06 20:01
| 暇人
|
Comments(1)
Commented
by
aiarchi555 at 2024-05-08 18:26
映画クライマーズ・ハイ鑑賞。
描きたいことが盛りだくさんだったのでしょうね、全体的に散漫として的が絞り切れていない感じ。いわゆる大衆映画、売れる映画、豪華俳優がいっぱい出てくる話題映画・・という点では成功したのかも。 ギリギリOKで盛り込めたのは、 「事故の場所はもっと早くからわかっていたのだから、すぐ救助に来られていたら、もっとたくさんの生存者がいたはず・・・、県警が止めたんだ」って地元消防団の人が悔しそうに言っていた場面と、 「事故原因が水平尾翼と圧力隔壁」ってことで間違いないと取材に行った記者が言っていたのに、主人公が「チェック・ダブルチェック・・・」と、それを一面記事にしなかったこと。 映画の最後に「原因については、まだ調査が十分ではない」旨の文字のテロップが入ったこと 小説を2時間にまとめる上で、切り捨てなければならない部分が多々あるのでしょうけど、どれもこれも盛り込みたい・・という欲張りな感じ。 「新聞記者」ぐらい、何を描きたいか的を絞ったら、わかりやすかったのだろうけど、そうするとクライマーズハイというタイトルは何なの??って話になる・・・。 山登りをする男たちの、それぞれの生き方そのものも、クライマーズハイという言葉に絡めているから、そこは全体の背景として絶対に削れない部分だしね。 クライマーズハイという言葉を、自分を「抑制」して「冷静」に「慎重」にそして「謙虚」に「科学的に」という戒め的につかったタイトルだと思った。 以上、感想・・・
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