奈良へ 旅の記録⑰

　たくさん歩きました。お昼ごはんにありつけます。
鹿の舟公式HP

るるぶ＆more

2015年にオープンした施設。古い建物を改修した観光案内所「繭（まゆ）」、くるみの木が運営するレストラン「竈（かまど）」、そして建築家 中村好文設計のカフェ「囀（さえずり）」という３つの建物からなるスポットです。

ホテルのカフェ監修も、くるみの木　石村由起子さんだったのですが、またお昼もくるみの木が運営するレストランで頂くことになります。
この「竈」の売りは、竈かまどで炊くご飯と、地元野菜や食材をつかったお料理。お昼はここで食べよう・・・と旅の計画をしている時から考えていましたので、ホテルの朝食で洋食を選んだのは、そういう理由。
他のお客様のいらっしゃったので、食事中の写真は撮りませんでしたが、お店を出るときに竈だけ撮らせていただきました。店内の様子は、上の公式HPとかでご覧ください。



そして「繭まゆ」に移動。

観光案内所と図書室がある建物です。

写真の文字が小さくて読めないかも・・ですね。

書き起こします。

「建物の歴史

　この建物は和洋折衷の特徴を持つ、大正初期の建造物です。

奈良の出頭産業である蚊帳の製造業、勝村商店の分家として

建てられ、当時は社交の場としても利用されました。

２階の応接間はその面影を今に伝えています。戦後は苗加氏が

医院を開業。その後は、「ならまち振興館」として運営され、

永年地域の人々に親しまれてきました。」

繭という施設のネーミング通り、内部には繭のような絹の蚊帳で、ふんわりと仕切られており、広いガラス窓からの強烈な光を和らげています。
欄間の衣装も、大正ロマン風。
内部には、読書室なるものがあり、繭の形をした書庫が建物の中心に据えられておりました。

スタッフさんたちのユニフォームもステキでした。

真っ白の蚊帳生地で出来たやわらかい衣装を全身纏い、「繭」をスタッフ自らが体現しているようでした。

施設の運営、ブランディング、訪れた時の心地よさ、運営側自らが施設を愛する気持ち、そういうこと全てにおいて、妥協が一切感じられない徹底ぶり。

ならまちを愛し、ならまちを後世に残し、ならまちをアピールする・・・・それを、声高にやるのではなく、身の丈にあった規模・形で、なによりも継続的にやっていくことを一番大切にしているところが、素晴らしいと感じました。

そして、敷地内にもう一つの建物が・・・。「囀」さえずり　　というネーミングのｃａｆｅです。たった今、お昼を食べたばかりだし、この後、長谷寺まで足を延ばさなければならないので、ゆっくりお茶する時間はありませんでしたが、次回、必ず訪れたい・・・。

建築家　中村好文氏の設計。今になって思えば、やっぱ、入っておけばよかった・・・・。中村さんの建築を体感できるまたとないチャンスだったのに・・・な。
「繭」から、カーブを描く小径を通って、木立の向こうにかわいらしい建物がちらっと見えてきます。この曲がった小径が、小憎らしい・・・。全然大した距離ではないのに、期待感を盛り上げる効果は抜群ですね。OPEN当初の画像では、まだお店の周りに緑が少なくて殺風景な感じだと思っていましたが、OPENして8年、ややうっそうとするぐらいの木々や草花に囲まれたcafeになっていました。

　

　お店内部の様子や、cafeメニューは、上記リンクからご覧ください。