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「中川原町の家」
一昨日、無事に上棟・屋根の雨仕舞まで済んで、加勢に来てくださっていた大工さんはもういらっしゃいませんでした。 常駐の大工さんは2人の予定。 お二人ともご高齢。 建設業界の人材不足が問題になっている昨今ですが、70歳を過ぎた後期高齢者の大工さんが、この灼熱猛暑の中で朝から晩まで仕事をしている・・・という現実。 若者はPCの間で、株が上がった下がったと一喜一憂し、面倒なことからは逃れ逃れ生きていきたい・・と、汗をかき体力が要り、技術を学ばなければならないような職種はもうなり手がいない・・ってか。 厳しく叱れば若者が辞めていく仕事。 危険なこと、注意しなければならないこと、釘1本打ち方があることを、いちいち細々と教え込まれるのはウザくてしょうがないってか。 そして、ほんのちょっとした注意不足とか、手順の間違いとか、施工方法を知らなかった・・・だけで、重大な事故や死亡事故が起きてしまう現場。 この先、建設の仕事はどうなっていくのだろう・・・と真剣に心配です。 今回の設計は、家の外周部の耐力壁として、構造耐力面材を張る仕様です。 その前に外周部だけでも・・と、先に防腐防蟻薬剤の1回目の塗布が終わっています。 耐力面材の施工には、マニュアルがあり、その通り施工しなければ、構造的な耐力が担保できない・・・ということ。 釘の種類、釘を打つピッチ、欠き取っていい寸法などなど、細かい決まりがあります。 一番難しいのは、釘を打つ強さ。 面材と釘頭が面一になるのが理想ですが、どうしても、力の加減で釘頭がめり込むことはあります。 そのめり込みを1ミリ以下にするように、面材の表面にも印字されています。 いちいち支持するのもウザがられると承知の上で、大工さんにその旨徹底していただくよう、事前に現場監督さんにお願いしておきました。 今日、現場で確認しましたが、バッチリです。ありがとうございます。 構造用耐力面材にも、多種多様な材料があります。その種類によって、コストにもピンからキリまであるわけですが・・。 木質系やセメント系、石膏ボード系・・などなど、素材のよって、それぞれメリット・デメリットがあります。 これが一番いい・・・というものではなく、建てる敷地の事情、家の間取り、施工性、コストなど、様々な条件を考慮して、ベストな素材を選ぶことが大事です。 今回使用しているのは、火山性ガラス質複層板をいう面材です。 屋根の上では、板金屋さんが軒先やケラバの先端に捨て唐草の施工をしてくださっています。 今日は曇り空で、一時期のフライパンの上のような暑さは感じませんでしたが、それでもちょっと体を動かせば汗だくですね。 板金屋さんは、若手の職人さんが頑張ってくださっています。 若手が頑張っているのを見ると、応援したくなります。 以前、別の現場でも屋根の施工をしてくださった板金屋さんだとかで、ご丁寧にあいさつしてくださいました。 元請けの建設会社が違っても、下請けの職人さんが一緒で、あちこちの現場で顔を合わせる・・ということも、業者さんの数自体が減っている証拠ですね。 屋根下地ルーフィング材の納まりも確認しました。 立ち上がっていく外壁に、屋根がぶち当たる面には、先張りルーフィングの施工をしています。 雨水浸入のリスクが大きい個所には、あらかじめ二重にも三重にも手を打っておきます。 家が完成した後では、目に見えなくなってしまう箇所だけに、今のうちにしっかり確認しておく必要があります。 立上りルーフィングの高さも、規定の寸法が守れています。 今回は、平屋で延床面積が大きいので、屋根もそれ相当に広いです。 篏合式の立ハゼ葺きの屋根を、水上から水下まで1枚で葺きますので、長ーい材料が必要です。 運搬、施工の為に、大きなトレーラーが現場に来るとのこと。 道路事情も、現場管理にはとても重要な仕事となります。 そもそもトレーラーが入ってこれない場所では、このような設計はできませんが、今回は、何とかお隣の広い駐車場を借りることが出来ました。 だんだん曇り空が広がってきて、夜間、少し雨が降る予報ですが、日曜日の上棟式はまたお天気が回復しそうです。
by aiarchi555
| 2023-09-22 17:54
| 仕事人
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