思いがけず、再会

　朝、現場監督さんからTEL。

木材の含水率検査の日でしたが、何か電話の聞き間違いでしょうね、私のスケジュール帳では16:00～となっていましたが、実は10:00～だったとのことで、慌てて出かけました。

木材屋さんは、自宅から車で5分ほど。

近くだったのは幸いでしたが、約束よりも早く来て段取りしてくださっていたことでしょうに、大変お待たせして、申し訳ありませんでした。

　基礎工事が終わり、いよいよ来週から土台敷が始まる・・という現場の状況ですが、お天気が心配。

屋根のかかった倉庫に、すでにプレカット加工が終わった材料がスタンバイ完了しております。

木材１本１本に番付されて、整然と並んでいる様は、何度見ても萌えますな。

　木材を人工乾燥機に入れて、強制的に乾燥させる方法が、最近は主流になってきました。

住宅産業もスピードと合理化が進み、昔のように、切り倒した木が乾燥するまでじっくり寝かせておく・・という時間は非効率で不経済なことになってしまったわけです。

場所も取ってしまうので、地価が高い場所では、木材屋は成り立たなくなってしまったってこともあります。

　強制的に乾燥させるよりも、じわじわと乾燥させる方が、木の繊維を壊れないので強度がある・・・と言われることもありますが、私が、自然乾燥させた木がいいなぁと感じるのは、「色」です。

強制乾燥させた木は、すすけたように白っぽくなりますが、自然乾燥させた木は、熟成したような深い赤身やしっとりした白身の色が美しいのです。

　含水率の測定機械で、木材の表面を測ると、針はほとんど振れませんでした。しっかり乾燥されているということ。

で、あえて芯の部分や、木口側の断面部で計測してもらいましたが、高いところで含水率12％程度。

構造材として使用する製材の含水率は15％以下が望ましい・・と、最近は言われていますが、抜き打ちで何本検査してもOKでした。

　自然乾燥もされるのか・・と尋ねてみました。

別の場所に倉庫を所有されていて、そこで３カ月ほど自然乾燥させる場所があるとのことで、希望すれば可能ですよ・・とのこと。

そうか、やはり足を運んで直接お話しするのは大事ですな。

これまではKD（人工乾燥）材しか選択肢が無いと思い込んでいましたが、自然乾燥ができる木材屋さんもまだまだあるということですな。

自然乾燥で建てたい・・という施主さんが居らっしゃれば、是非取り組んでみたいと思います。

　さて、含水率検査はそれほど時間がかからずに終わりました。

こっからが、長かった・・・・（笑）

　この木材屋さんで、思いがけず懐かしい人に再会しました。

息子の同級生のお母さん、俗に言うとママ友ってやつです。

　息子と同級生の女の子のお母さんでもあり、そのお兄ちゃんとは少年野球で同じチームでした。

野球の時は、ママさん達を束ねるまとめ役的な存在で、入部したばかりの時には、本当にいろいろ教えてくださって、姉御のような人です。

木材屋さんで長く事務をされていらっしゃることは聞いていましたが、まさかまさか、今日ここで会えるなんて・・。

　木材屋の社長さんが、どうぞどうぞと事務所の応接に勧めてくださって、思い出話に花が咲きました。

元気がいい人は、いつまでも若いですな。

　もともと延岡が地元じゃない私に、懐かしい知人とか、思い出話ができる友人を作ってくれたのは、息子のおかげだなぁ・・と思いました。当の本人は、もう地元にはいないのにね。

最初は子供のことでつながった付き合いですが、その子供たちが成人してから、仕事上での付き合いが始まるとは不思議なことです。

自宅からも近いし、新たな木材屋さんを開拓できたことも、嬉しく思います。

　懐かしい楽しいおしゃべりの時間を、ありがとうございました。