思い立ったら吉日・・・というか、ただの現実逃避かも

　今日も引きこもり実施設計中。

　午前中に、今やってる設計に盛り込んだ材料メーカー屋さんが、わざわざ鹿児島から来てくださいまして打合せ。

設計しながらいろいろと悩みこんでいた点が、スーッと解決しまして、お帰りになられてから、早速その部分の図面を書き直し書き直し・・・。

　午後も引き続き、その案件の実施設計。

いろんなことが気になり始めて、例えば、フローリングのこと。

今回は無垢のスギを施主さんがご要望されていまして、しかも県産杉にこだわりたい・・・と。

スギフローリングをいわゆる「建材」として販売しているメーカーをあれこれ検索するも、なかなかここだ！！というところにたどり着けず、きっとこれは出来上がった製品を検索するよりも、製材業をしていてフローリングも頼めば加工してくれるような、地元の木材関係の会社を当たった方がいいぞ・・・。

　もうずいぶん前になりますが、延岡市内の製材業者さんで、フローリングを作れますよ・・と、見本を持ってきてくださった方のことを思い出しました。

スギの床は、常日頃から使いたいと思いつつも、柔らかくて傷になりやすい・・というデメリット面を話すと、施主さんに採用されにくく、なかなか使うチャンスに恵まれて来ませんでした。

でもその当時、持ってきてくださったサンプルはまだアトリエに残っていて、思い切ってその製材所さんに連絡をしてみました。

加工できますよ・・とのいいお返事。

　ただ、私は工務店ではないので、見積依頼とか、発注交渉とか、そんなことは、今の段階ではまだ何ともお伝えすることができませんでした。

とにかく、欲しい寸法と、スケジュールと、欲しい数量をお伝えして、できるかどうか・・を確かめたってところ。

乾燥させて加工するまでに、時間もかかりますからね。

　そして一番気になった「地元のスギ」が材料かどうか・・ってこと。

延岡産だけで・・とは約束できないけれど、県北のスギ、耳川流域とか辺りのスギだけで揃えることは可能です・・と。

ありがたいお返事で、思い切って電話した甲斐があったと思いました。

　話は変わって、

この電話をする前に、木材協同組合とか、県内で製材業をしているところとか、いろいろと探していたところ、木材加工で素敵な雑貨とデザイン商品を創って販売しているような製材屋さんのHPもいくつかヒットして、興味深く見ておりました。

　で、ふと思い立ってしまった・・・。

数年前に台風で根こそぎ倒れてしまった、我が家のオリーブの樹。

道路を塞ぐように倒れてしまったので、たまたま通りかかった友人（工務店さんなので台風後のアフターで近所を回っていたとのこと）が、のこぎりを持っていて、その場でさっさと切ってくださいました。

その時に切った幹を、何かに使えるかも・・・と、そのまま何年も放置したままにしておりました。

きっとい具合に乾燥しているに違いない・・・・と急にそわそわしてきました。

それだけ、HPで見た木工品たちが素敵に見えたってことで・・・（笑）

　近所に、気になっている木工所があります。

『木工房 和nagomi』さん。

以前、リノベーションの仕事の時に、既存の天然木のテーブルとイスを、美しくリメイクしていただいた際にお世話になったのですが、もうあれから何年経つことやら？

いつもなら、電話する勇気がなかなかなくて、また今度・・・と先延ばしにしてしまうのですが、今日はやけに肝が据わっているというか、突然電話することにためらいがなかったですわ。

　電話先で、これこれしかじかと説明したら、「できますよ！！」とまたまた嬉しいお返事いただきました。

どんな材料か見せてもらわないと・・というので、早速、明日、持ち込むことになりました。

自分でも、この急展開に驚いていますが、物事が進むときって、そんな感じかも・・・。

思い切って電話１本してみたら、あれよあれよと事が進むことってありますよね。

　で、車庫にずーっと放置したままだったオリーブの幹を、車に積み込みまして、明日、持って行ってきます。

っつーか、そんなことしている場合かよ・・と、もう一人の自分が突っ込んでいますが・・・（笑）。

　このクソ忙しい時だからこそ、何か現実逃避したくなったのかもしれませんが、とにかく明日、行ってきます！！

ああ、楽しみ楽しみ・・・・だわ。