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午後、工務店さんのお手伝いの現場。
解体工事中。 道路と敷地の高低差確認と、既存のコンクリートブロックの土留めを擁壁にやり替える打合せ。 2方向道路の角地の敷地ですが、道路自体が坂道になっていて、双方の道路から敷地の高低差がそれぞれ違っていて、しかも変形敷地。 今回の解体で土留めを取ってしまったら、土がこぼれるので、どこまで解体する???などなど、打合せ。 新しく建てる家の配置を考慮しながら、解体業者さんの仕事範囲を確認しました。 で、お約束の・・・・。 古い家探訪、空家探訪、廃墟萌え。 今まさに取り壊されようとしている住宅兼店舗の中を見せていただきました。 昭和44年の売買記録がありますので、私と同い年の家だ・・・。 お風呂は鋳物ホーロー。 いつまで焚いていたのかな? リビングはモダンな造りでした。 チークの突板のウッド煉瓦の壁は、まだとってもきれいで、もしかしたら途中でリフォームした時のものかもしれません。 廃材収集癖がうずうずしましたが、堪えました(笑)。 懐かしの「明るいナショナル♬」 もう若い人には通じないでしょうな。 ここはヘアーサロンでした。 トイレは昭和時代流行った、男女別々。 どっちの便所にも光がいくような間仕切り壁くり貫き照明。 パーマ屋さん(あ、失礼、ヘアーサロンです)だったので、大量のタオルの洗濯物があったことでしょう。 雨の日でも干せるように・・・って、後で作ったサンルーム。 ヘアサロンからドア一つでつながる場所にありました。 さて、私たちが建物の中をうろうろしている間、解体業者さんは仕事の手が止まってしまって、ご迷惑おかけしました。 帰り際、お庭の花が目に留まりました。 家やお店と一緒に、お庭も解体整地されます。 ようやく蕾が開いたばかりの紫陽花・・・・、何か切ないです。 寿命を迎えた建物、老朽化して危険な建物、住まい手さんがいなくなってしまった建物、いろんな事情があって建築は壊され、またそこに新しい建築ができ、街が新陳代謝されていくことは必然なのでしょう。 53年の時間の中に、住まい手さん家族の人生、歴史、愛着が詰まっていると思うと、せめて最後に写真を残しておきたいと思います。 建築という人間が作った「モノ」よりもむしろ、そこに根を張り時間をかけて育ってきた木や花たちが、ブルトーザーで一気に倒されゴミとして処分されることを思うと、そのことの方が胸が痛みます。 季節が巡る度に、住まい手の日常に癒しや喜びを与えてくれた「庭」。 将来、自分の家がそうなる日を、ついつい考えてしまいます。 この現場をあとにして、次に別の新築現場(これも工務店さんのお手伝い)の進捗状況を見に行って、さらにもう1件リフォーム現場に行きました。 このリフォーム現場は、昨日着工したばかり。 まずは道路に面した駐車場廻りの改修が始まっています。 こちらの現場でも、植木を整理して、もう1台車が停められるようにします。 もともと中古で買われた敷地と建物なので、植木はその当時から立っていたものなのかもしれません。 昨日見に行った時は、大きな根っこがなかなか掘り上げられなくて、業者さんがご苦労されていました。 木の最期のあがきを見たようでした。 今日は雨の中見に行きましたが、植木はすっかりなくなって、きれいに整地されておりました。 なんかセンチな投稿になりましたが、これから未来に向けて、住まい手さんの新しいライフステージが始まる・・と思えば、その長い時間サイクルの中の一つの区切りであるのですよね。 そうやって「今」があるのだ。 3件回って、夕方になりました。
by aiarchi555
| 2023-05-18 22:58
| 仕事人
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