最新のコメント
お気に入りブログ
ai建築アトリエ ~Ot... glaf blog My favorite ... 住まいとデザインのはなし... yumily sketch レトロな建物を訪ねて 今日もマウスで5分 青蓮亭日記 柴睦巳 備忘録 chisa-photolog Walking Shoes TEIONE BLOG ... 文化遺産見学案内所 モダン周遊Ⅱ 100歳まであと何年? gaRage-Reading2 カテゴリ
以前の記事
検索
タグ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
年が明けて、少し寒さが和らいだような気もしますが、それは日中だけ。
朝晩はやっぱ寒ぃですね。 今日から、現場がスタートしました。 昨年後半に設計を進めてきた「小さな美容室」です。 オーナーさんは現在、街中の貸店舗に入居する形でお店をされていますが、この度、自宅の一部を改装してお店を移転することになりました。 職住一体美容室になります。 とっても小さな美容室。 間口1.5間×奥行2.5間弱のスペースです。 保健所の事前協議で、面積ギリギリOKいただきました。 で、いよいよ今日から工事スタート。 まずは壁や天井を剥がし、サッシを外し、室内にあった水道メーターを外に出す作業。 面積が小さいので、あっという間にどんどん進んでいます。 美容機器メーカーさんと10時に打合せ。 現場でシャンプー台設置の墨出しとか施工上の注意など、ご指示くださいました。 で、急遽、問題勃発!! 図面上のカット椅子の配置では、椅子廻りのスペースが狭すぎるのでは・・・と。 そもそもお店自体が、本当にここで美容室できるのか・・・?というぐらいに狭いのですが(笑)。 オーナーさんのご要望を一番に優先させ、自分も一応、いろいろ美容室関係のことも勉強して、いわゆる数字上では必要寸法をクリアした上で、設計段階では何とかやれるだろうと判断して進めてきました。 実際に、同じような寸法の店舗事例もありますしね。 美容機器メーカーさんの一声で、事態が急変。 そりゃ、広いに越したことはないけれど、すべてがギリギリの設計で、ここにきてレイアウト変更とか言う??って正直思いましたが、何せ、美容のお店に関してはベテランさんですし、それに、ずーっとここでお仕事をされていくオーナーさんが、やはり気持ちよくお仕事できることが、一番大切なことです。 まだ今なら、何でも間に合います。 まだ壊しただけですから・・・・。 ということで、一旦保留にしました。 現在、やられているお店に戻って、設計寸法をもとに疑似体験していただいてから判断していただくことになりました。 椅子の向きを、壁に正対させるか(鏡を壁付け)、90度回転させたレイアウトにするかどうか・・・。 どっちにしても、メリットデメリットがあります。 十分に広々・・・というわけにはいかないですから。 照明の問題、コンセントの問題、鏡の問題・・・などなど、椅子の向きが変わることで、同時にいろんなことが変わってきます。 それも含めて、使い勝手がいいように、時間をかけて打合せして進めてきたのですが、それもまた変わってしまうことになります。 小さなスペースに、いろんな工夫をしながらレイアウトを考えて考え抜いた結果だったと思っていましたが、やはり実際の狭さを目の当たりにして、急に不安になってしまうものですね。 設計しながら私自身、本当にこの寸法で大丈夫だろうか・・と常に悩みが尽きませんでした。 その都度、実際に立ち振る舞ってみたり、壁や物で仕切って空間を疑似体感したりしながら、決めてきました。 もともとが狭いので(何度もすみません💦)、その中で一番ベストな動線や作業性を考えなければなりません。 狭いことは百も承知で、その中でもベストに近い解だと思っていましたが・・・・。 実際に使う人のご意見が何よりも一番重要です。 美容機器メーカーさんからの貴重なアドバイスも、机上の検討ではわからない、その道のベテランさんだからできるアドバイスでしょうからね。 早い段階で問題点があぶり出されて、良かったと思います。 ある程度進んでいたら、工事が手戻りになることもあったかもしれませんからね。 現場はなまもの。 始まってから急遽考えが変わることもあります。 気が付かなかったことに気付くこともあります。 でも、その時の一時の迷いで、それまで積み上げてきた打合せの過程を忘れないように・・・と思って、帰宅後、また図面と資料とにらめっこしております。 で、あれこれ考えてみましたが、鏡を壁に固定してしまえば、その正面、真ん中に椅子を置かなければならなくなります。 でも、鏡をテーブル式にして動かすことができれば、自由にレイアウトができるということですね。 シャンプー台だけは動かすことができませんが、その空いたスペースに、自由に椅子と鏡を置いて、作業しながら、ベストな位置を探っていくのもいいかもしれません。 その自由なレイアウトに対応できる照明とコンセントを用意すれば・・・ってことでしょうね。 きっとオーナーさんも、今晩眠れないでしょうな。 明日、また朝一で現場行ってきます。 現場はなまもの、悩んでいる間にも、どんどん進んでしまいますので、せっかく施工したところをやり直ししなくていいように、ストップしておいてほしいところを、早めにお伝えします。 いや、早めに決めます・・・。 もう一つ思い出しました。 墨出しとか、縄張りとか、基礎工事の段階が、一番小さく感じるのですよね。 地鎮祭の縄張りとか、もう、何かの間違いじゃないか・・っていうぐらい小さく見えますよね。 でも、出来上がったら全然そんなことない・・・っていう、あの感覚・・・とは別物か?・・・。 実際に立ち振る舞ってみて「狭い」ってことでしょうからね。 ああ、往生際が悪い自分。 何せ、レイアウトの変更って、設計の一番スタート段階のことですからね。 そこが変わると、全部の図面が変わりますから・・・。 誤解がないように言うと、面倒臭い・・・ということではありません。 現場が始まってからの大きな設計変更は、間違いにつながりやすい・・というリスクがあるのです。 しっかり監理しなければ・・・ですね。 久しぶりに現場が始まって、気持ちが活気づいております。 なまものが腐らないように、まずは気持ちを清らかに整えたいと思います。
by aiarchi555
| 2023-01-10 19:45
| 仕事人
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||