寒いクリスマスイブ

　南国宮崎県の太平洋側は、冬でも温暖で、雪が降るなんて滅多にない。

　1月か2月頃に、こりゃ今年一番寒いわ、、、という冷え込みが数日あるぐらいでしたが、今年はそのレベルの寒さが早くも正月前に訪れ、しかも連日続くのだから、参ります。


　この冷え込みのせいでしょうか？
新聞のお悔やみ欄に載るお名前がめっきり多くなりました。
年齢を見ると、自分の両親よりももう少し上の人が多いのですが、そう考えると、親がいつまでも生きていると思うな、、、と気付かされます。







　そんな中、先日、思いがけない訃報を知りました。
同級生の死でした。
先月亡くなったとのこと。

　同じ建築の設計の仕事をしていました。
ご実家が設計事務所をされていることは、高校生の時は全く知りませんでしたが、私が地元にUターンして開業した頃、連絡をくれて、時々情報交換などもさせていただいていました。


　最近はほとんど連絡を取っていなかったのですが、おそらく超ご多忙だったに違いない、、、。
同じように、働き盛りで早逝されたお父様の跡を継いで、若くして社長になったのでね。



　いじられキャラというか、愛嬌があって、無意識的に周りを笑わせる才能がありました。
書道の時間は、席が近く、思い出すと今でも笑いが込み上げるような面白い思い出がたくさんあります。

　彼は、リスのようにちょこまか動き、どちらかというと落ち着きのないようなあわてんぼうタイプと思っていましたが、剣道で鍛えた精神力と根性を、どうやら人に見せびらかさずに秘め持っていたのですな。
仕事の実績を拝見すると、クリニックとか医療系の施設が多く、施主さんからの信頼も厚かったのだと思います。敵わないなぁといつも思っていました。


　いい人は早く亡くなる、、、
周りに辛い面を全く見せず、ある日突然に逝ってしまう、、、
根っからそういう人だったのだな。

　丸坊主頭（剣道部だったから）の、ムードメーカー的存在だった高校生の彼の姿しか思い出せませんが、どうぞ、安らかに。
本当にお疲れ様でした。








　台風の後、季節外れに芽吹いた葉が、先週くらいまでは青々としていましたが、ここのところの冷え込みで、流石に紅葉し始めました。
たった3ヶ月の命だったけど、その3ヶ月間に9ヶ月分ぐらいのサイクルを凝縮させて、色づき散っていきます。


　植物は、環境に上手に適応するのですね。
マニュアル通りにしか生きられない人間よりも、その時々の環境に合わせながら、型破りでも臨機応変に生きていけばいいのだと教えてくれます。

　根っこさえしっかり地面に張っていれば、他人からどう見えるか、、、なんて気にしなくても、信念を貫いて生きればいい。





　庭をウロウロしながら、ツワブキの花を撮っていたら、「俺を撮れ」と言わんばかりに、日向ぼっこしていたポンタが、私の目の前でモデル座りをしてくれました。


　猫は、人間をよく観察しています。
そして犬のようにこれ見よがしなアピールはしないけれど、結構主張は強いんですよね。
ハイハイ、かっこいいですよぉ。



　今日はクリスマスイブ。
風も収まって、昨日より暖かな一日になりました。
みんなのところに、サンタさんが訪れますように、、、。