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26日月曜日の午後、建築士会延岡支部の主催で「延岡城・内藤記念博物館」の見学会がありました。
「延岡城・内藤記念博物館」は、5年間に渡る解体・建替え工事を経て、先日9月23日に一般公開となりました。 一般の方々との混雑を避け、休館日の月曜日に、わざわざ学芸員の方や関係者が時間を作ってくださっての見学会、ありがとうございました。 展示スペースの設置前の、まだガラーンとした建築だけの竣工時にも見学会が開催されたのですが、私は行くことができなかったので、今回の見学会で、初めて新しくなった内藤記念館に足を踏み入れます。 内藤記念博物館の詳しい沿革については、公式HPをご覧ください。 1603年、徳川幕府が始まった頃、高橋元種によって延岡城が築城されたとのこと。 以後、城主が何度か変わり、1747年に内藤氏が藩主となってから明治維新までの123年間は、ずーっと延岡藩主を内藤氏が代々治めていました。 歴史好きの人は「延岡の歴史」をご覧ください、とても興味深い内容です。 延岡城を題材にした歴史ドラマとか見てみたい・・・。 内藤家の歴代藩主は、延岡城内の「西の丸」を居宅としていたのですが、明治維新の廃藩置県の際、西の丸は取り壊され、その跡地に内藤家最後の旧藩主が邸宅を建てました。 昭和14年にその居宅を延岡市に寄贈し、「内藤記念館」となりました。 昭和20年の空襲で焼失、昭和38年市制30周年記念事業で「市民会館 内藤記念館」が建てられました。 そしてその建物の老朽化に伴って、この度、建替えられた・・という流れ。 延岡城の城下町は、空襲で焼けてしまったり、近代化や当時の街づくりの方針から、掘の埋め立てや道路拡幅などの事業が進められ、跡形もなく壊されしまいました。 博物館内に昔の城下町のジオラマ模型が展示されていますが、城下町の風情が感じられる場所がちょっとでも残されていたら・・・と、残念に思います。 今回の建て替え工事では、昔の内藤家の邸宅の再現・・とまではもちろんいきませんが、低く深く水平方向を意識した軒の出や、日平鉱山から出た鉱砕で作られた「からみ煉瓦」を模したような煉瓦湿式工法の壁、県産杉の利用 、無垢材の圧密フローリングなど、現代の博物館の用途や機能を満たしながらも、建物のデザインや材料に、様々な努力や工夫が凝らされていることを知りました。 建替え前からあった日本庭園を壊すことなく、以前の建物と同様に庭に向かって開かれたガラス窓が配置されています。 建替え前の建物では、日本庭園を望む部屋は、大きな集会や会議、結婚式の披露宴にも使われていたとのこと。 2014年5月の市の広報誌を見つけました。 昭和の匂いがプンプンするコンクリートのモダン建築でしたが、ひろく一般市民に開放された親しみ深い建物だったことでしょう。 建物は新しく建て替わっても、あまり違和感無く馴染んでいる・・というか、もうすでにずーっと前から建っていたかのような気さえします。 きっとそれは、からみ煉瓦の成分や色を分析して、できるだけ近いものに再現したという煉瓦の外壁が創り出した、凸凹や色むらや素材感が放つものなのだろうと思います。お天気や季節や、見る角度によっても、見え方が変わる煉瓦の表面は、ちょうど見学した日のようなちょっと曇った日に見るのが重厚感があってよかったのかもしれません。 内部の展示も簡単に見せてもらいましたが、もっと時間をかけてゆっくり見て回らないと、堪能できませんな。 さすが、博物館などのデザインを専門に請け負う会社が入ってるだけあって、見せ方も面白くて、また来たいと思いました。 日本庭園の奥には「静思庵」というかやぶき屋根の茶室がありましたが、今回の建て替え工事で、和室棟として生まれ変わりました。 いくつもの和室があり、茶会だけでなく、いろんな催し事に貸し出しされるとのこと。 何年も前に撮っていた旧館の写真も交えながら、いつものごとく写真オンパレードで・・・。
by aiarchi555
| 2022-09-28 19:22
| 仕事人
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