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市営住宅一ヶ岡団地をマッピングしてみました。
色付けした団地ごとに、クリックすると建築された年が表示されるよう、記録してみました。 昭和40年代、日本中のニュータウン開発に漏れることなく、この延岡市にも大規模な住宅団地の開発の波が押し寄せたのでしょう。 高度経済成長の時代、猫も杓子も家を持つ時代になり、この一ヶ岡団地は、延岡市内でも一番のマンモス団地となりました。 北一ヶ岡、南一ヶ岡という地名の大きなニュータウンの中に、市営住宅や県営住宅もたくさん建てられ、都会のニュータウンほどではないけれど、結構な密度で公営住宅が集まっていると思います。 一ヶ岡B団地は昭和45年築で、2022年現在、すでに一足先に解体が済んでおりました。 その西側の高層階の団地群は、県営住宅です。 県営住宅だけでも結構な戸数ですな。 平成に入って建替え工事が進み、市営住宅に比べて、見た目はきれい。 私は延岡が地元ではないので、その昔の団地の様子は知りません。 県営団地がまだ建替え前の頃の様子とか、見てみたかったなぁ・・と思います。 公営住宅や公団住宅の建設には、当然税金が投入されるわけで、工期短縮とかコスト削減とか、いろんな工夫が盛り込まれ、特に〇LDKとか〇DKとかのプロトタイプがたくさん開発されました。 今回解体されている一ヶ岡C団地をはじめ、一ヶ岡D団地もE団地も、同じような2階建てメゾネット形式が採用されています。 一ヶ岡団地全体が、第一種低層住居専用地域という用途地域であることもあったせいもあるでしょうし、公営住宅でも一戸建て住宅と同じように、庭付き低層のゆとりある暮らしを享受できるような計らいだったのか、きっと、この団地では、私と同世代の子供たちがのびのびと暮らし、成長し、巣立っていったのだろうと想像します。 ただし1階はDKと水回りだけ、2階に2部屋・・という2DKの間取りは、手狭な生活だったことは間違いないでしょうな。 RC造の躯体は、基礎・界壁・スラブ・屋根のみで、浴室の間仕切りにはコンクリートブロックが積まれています。 ラスボードに石膏プラスター塗りの壁、1階の床下換気口や土の地面に束立てしているところ、薄い2階床スラブ、スラブの裏面に打ち込まれた木れんが、住まい手さんが貼ったと思われる柄付きのクロス・・・などなど、昭和の臭いがプンプンする内部です。 居室のど真ん中のスラブの穴が、階段。 外壁と界壁とスラブだけで構造を成り立たせている超ローコスト躯体。 解体中の2階が外からちらっと見えたのですが、2階は階段を挟んで北と南に1室ずつ。 階段に面する腰壁部分には障子がはめられていて、階段室に2階の窓からの光が落ちるようになっていたと思われます。 おそらく2階の間仕切りは、この障子と木製建具のみで、そういう意味でも、間仕切り壁すら必要としない究極の低予算間取りだったと思われます。 玄関を入ったすぐ横が浴室、すでに中の浴槽やタイルなどは撤去されていましたが、まだこれから解体する部屋があるならば、そういうところも見てみたい・・という野次馬根性が芽生えます。 市の担当者と掛け合って、解体前に見学させてもらえるようにお願いしてみようかしら・・・と思っております。
by aiarchi555
| 2022-09-02 21:02
| 趣味人
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