日帰りで東京 その③

　「旧吉田屋酒店」。

　

　ちょうどお昼だったので、きっと事務室でお昼ご飯を食べていらっしゃったでしょうに、ガイドの男性が出て来られて、いろいろと興味深いお話をたくさんしてくださいました。

　お話を伺ったり、建物を見たりしてうちに、前にTVでこの資料館のことをやっていたのを思い出しました。

　上野公園から谷中の周辺は、戦災に遭わなかった貴重な町。

JR線をはさんだ向こう側、荒川区の方や浅草界隈は焼け野原だったのに、この辺に爆弾が落ちなかったのは、やはり上野公園と寛永寺と谷中霊園があったからからだったに違いない。

　

　当時のバリアフリーの知恵。

酒屋だから、荷車や台車が出入りする時には、敷居を外してバリアフリーにすることが出来たのだとか・・・・。

　間口を広くするために、開口の真ん中にある方立（揚げ戸の縦桟にもなっている）を取り外すこともできるのだとか・・・。

　昔の建築には、知恵と工夫が詰まっています。それは、あまり複雑で難しい仕組みではないからこそ、壊れたり劣化したりすることなく、長い年月が経っても、まだ機能するのですね。

　あんまり長居すると、予約の時間を過ぎそうになったので、キリのいいところで退散。

ガイドの方、本当に親切でお話し好き。

谷中散策は、また機会があれば来てみたい・・・。

その④につづく