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そろそろ陽が傾いてきまして、あと2か所寄りたいところがあります。
が、時間的に両方へは無理なので、「松尾の大イチョウ」に行くことに。 そのイチョウの木が立っている棚田の風景を、谷をまたいだ反対側の山から眺める「仙人の棚田展望台」へは、また椎葉に来る機会があればその時に・・・。 先述のTV番組では、「大久保のヒノキ」のお友達として登場した「松尾の大イチョウ」。 樹齢700年の雌株の樹だそうです。 県の天然記念物に指定されています。 椎葉村は徳川幕府時代に、4つの村に分けられて庄屋制度が敷かれ、松尾・大河内・下福良・不土野にそれぞれ庄屋が置かれました。 ここは、松尾村の庄屋、松岡家の跡地だそうです。 当時、庄屋を中心に集落ができ、人々が暮らした「地区」がそのまま後世にも残り、小学校の校区もその4つの地区に建てられたのですね。 数年前までは、庄屋の建物も残されていたそうですが、手入れが出来なくなって老朽化が激しくなり、取り壊されて、今は石垣の前に東屋を作って公園のように整備されたそうです。 大イチョウだけではなく、大きな桜の樹やその他の巨樹も残っています。四季折々に花が咲いたり紅葉したりする樹が植えられて、農耕の時期を教えてくれていたのでしょう。 この小さな松尾地区の集落は、山深く田んぼにひく水に困窮した地区だったそうですが、庄屋ができて水利も改善され、美しい棚田で稲作が出来るようになったのだとか。 庄屋の建物の脇、ちょうどイチョウの木の真ん前には、水車小屋があり、稲刈り後の脱穀作業など、地区のみんなが集まってやっていたのだとか・・・。まさに地区の中心であり、このイチョウの木の下で、桜の木の下で、季節ごとの行事やお祭りが行われてきたのかもしれません。 その様子をずーっと見守って来たイチョウの樹です。 夕方、日暮れ前に訪れた時、ちょうど土地の人が草刈りをしていらっしゃり、その方は、椎葉村の観光ガイドなどもされていらっしゃるとかで、とても詳しくこのイチョウの木のこともご説明してくださいました。 何となく、若い頃は校長先生か何かされていらっしゃったような物腰の男性で、知識も豊富だし、突然こんな時間にフラッとやって来た者にも、親切に話しかけてくださいました。 このイチョウの木も、樹齢とともに弱って来た時期があり、樹医さんに手入れをしていただいて、今年は元気が盛り返してきたとのこと。良かったですね。 期の上の方もだいぶ切ったとのことなので、もっともっと背の高い樹だったのでしょうね。 イチョウの樹には雄と雌があるのだそうで、ここの樹は雌株なのだとか。 乳垂という、乳房のようなコブがたくさんついています。 この乳垂は、植物学的には気根というものだそうです。
by aiarchi555
| 2021-09-12 22:24
| 旅人
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