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十根川集落から、さらに山の方に1.5kmほど進みます。
昨年放送された番組を見て、椎葉に行きたい・・がより強くなったのですが、その巨木を目指します。 「大久保のヒノキ」。 こちらも国の天然記念物に指定された、樹齢800年の巨木です。 TV番組のナレーションから、昔はこの周辺は、一面田んぼだったとのこと。 一面の田んぼに、シンボルのように枝を自由に伸ばしながら、立っていたのでしょうね。 古来からの風習で、土葬の文化が結構最近まで残っていたとのこと。そして、その墓標としての役割があったのだとか。 なので、この木の根元には、たくさんの人が眠っているのでしょう。 人口が減り、田んぼを耕す人がいなくなり、周辺が荒地になっていく中、このヒノキの周辺に杉の木を植えることで、人が手入れをする環境を残したとのこと。 たくさんの枝が、それぞれの芽吹きの位置から、みんな天に向かって伸びよう伸びようとしている姿に心打たれます。 田んぼの真ん中に立っていた時は、雷に打たれたりしたこともあったでしょうね。 うねうねとして、まっすぐではないけれど、生きよう生きようと天の恵みを求めていった姿は、まるで私たちの心から生まれたたくさんの悩みや迷いも、紆余曲折を経ながらも、上に上にと目指していればいいのだよ・・と教えてくれているようです。 木は何も言わず、黙ってそこにたたずんでいるだけです。 でも、その寡黙でどっしりとした姿に、人は生きる力をもらっているのかもしれません。 何百年もの昔から、数知れない多くの人間が、この木に出会いに訪れる理由は、そんなところにあるのかもしれません。 家に帰って来て、またあの番組をオンデマンドで購入して見直しました(笑)。
by aiarchi555
| 2021-09-12 17:08
| 旅人
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