椎葉村へ その②

　ダムを遠景で見ることができる展望台をあとにして、一度、この山を下ります。

そして、ダムそのものの地点に向かう前に、ちょっと寄り道します。

通り道なのでね、また戻ってくるのも効率悪いので・・・。

　「国指定重要文化財　那須家住宅」通称「鶴富屋敷」。

昭和31年指定。

　江戸時代の後期、文政年間（1818年～1829年）の建築と推定される・・・とのこと。もともと茅葺屋根だが、今は表面を銅板で覆ってあります。

　仏間・客間・寝間・居間を東西に横一列に配し、家屋南面は縁を設けた横長の建物で、並列型民家と呼ばれるそうです。

椎葉の民家の代表的な形式とのこと。

この那須家住宅は、桁行約25ｍ、梁間8.64ｍと、とても大きな寄棟造りです。

　壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人が、源氏の追手から身を隠すために、この山深い椎葉にたどり着き、時代の栄華を極めた人々が一変して山奥で農耕生活を営むようになった・・・という平家落人伝説、鶴富姫と那須大八郎の悲恋の伝説は、こちらをどうぞ。

　鶴富屋敷の目の前にある「椎葉厳島神社」の境内をぐるっと一回りして来ました。