軽天の下地

　某店舗改修工事、今日の現場です。

防護ネットに隠れて外観は見えませんが、この中で、今日も着々と工事が進んでいました。

　もともとが鉄骨造の建物なので、壁下地や天井下地は、軽量鉄骨が使われていまして、新しく改修工事する際にも、その方が工事がしやすいこともあり、今日は主に作業をされていらっしゃるのは、軽天屋さんです。軽天屋さんというのは、木造で言う大工さんのような仕事。
軽量鉄骨の部材を、木材のように、切ったり付けたり、組み合わせたりしながら、巧みに壁天井の下地を作っていきます。そして、壁や天井のボード張りまで、軽天屋さんがするとのことでした。

　トイレの壁・天井下地が出来上がっていました。私はこれまで、こんな大掛かりな軽天の現場をしたことがなかったので、初めて見るものに興味津々、写真を撮っておきました。
　設備機器類を取り付けする箇所、要するに、しっかりとビスを利かさなければならない箇所に、下地を入れておく必要があります。その下地の入れ方、初めて見る金物でした。軽天のスタッド（間柱）の面（つら）に下地をと取り付ける金物。スタッドには石膏ボードを直張りしますから、金物自体の厚みが薄い、こんな金物があるのですね。
　合板には、ビス位置や取付器具の指示が、ブルーのマジックで描いてあって、なぜかとても心躍るんですよね。職人さん方が、ひとつひとつ、承認図を見ながら印をしてくださったのでしょう。キュートなひとつのアート作品のようです。

　ファサードの外壁を張る前に、大型庇の取付があります。

その下地の準備がされていました。

鉄骨部材にたくさんのボルトが溶接されています。

鉄工所であらかじめボルトを溶接した梁（横桟）を加工しておいて、現場で新たに取り付けられたものです。

　普段、木造の住宅ばかり設計しているので、今回、初めての体験がたくさんあって、現場に行く度に、勉強になります。

　いよいよ週明けから、電気屋さんが本格的な配線工事、スイッチ・コンセントボックスの取付工事に入ります。