飫肥城周辺の散策 その②

　その②ではありますが、時系列的には、その①よりもこっちが先。

　延岡からえっちらおっちら車で飫肥を目指して走っていると、最短コースとナビが示した道が、途中で通行止めになっており、王道の日南市方面から飫肥に入りました。

　ちょうど到着したのが12時過ぎ。

まずはランチですぞ。

飫肥城のすぐ南にある「武家屋敷　伊東邸」の「おび茶寮」でいただきました。

飫肥城藩主だった伊東家の分家にあたるお家だったとのことで、お城に程近く、敷地も相当に広く、立派な武家屋敷だったのでしょう。

そこを改装したお店です。

　

　正面は、塗装し直しの途中でしょうかね？

　この「武家屋敷　伊東邸」を手掛けたのも、その①の設計事務所さんです。

由緒ある武家屋敷も、時代の流れと共に住み手を失い、荒れ果てていたとのこと。

　敷地内に入るにも、背の高い草ぼうぼうで、かき分けかき分けしながらやっとこさ、建物があるとことに行けたとのこと。

その建物は、屋根や壁は朽ちて落ちてしまったところもあり、「補修」という選択肢はなかった…というぐらいに傷みが激しかったそうです。

なので、一旦解体して、復元しながら、店舗として変えるところは変え、現在の建物になったのだとか・・・。

誰も、ここがこんな風になるとは思っていなかったのでしょうし、所有者や行政との交渉も、並大抵のことではなかったと想像します。

　ここを見た時に、ダメかもしれない・・と思ったけど、ここがこんな風に生き返ったのだから、他の家の現場調査でも、出来ないことはない・・・と自信が持てるようになったのだとか。

　建物の力だけではないですよ。

振舞われるお食事は、とても点数高いです。

羽釜で炊かれたご飯の美味しいこと。一緒に行った３人共、ご飯おかわりしました(笑)

　予算も限られた中で、精一杯やれることをやった・・・という感じが、随所から伝わって来ます。

石積みの塀の壊れた部分に、古い瓦を差し込んで補修した跡が、風情あって素敵でした。

　お腹いっぱいになったところで、飫肥の散策に出掛けます。