椿

　日中、お日様が当たるところは暖かく感じますが、まだまだ寒い日が続きますな。

　庭の椿がちらほらと咲き始めました。

ここらへんは風が強いせいか、せっかく咲いた花も、すぐに傷んで花びらが茶色くなったりして、美しく咲いている・・・という風ではないのが残念。

もっとびっしりと花がついて、樹全体が赤く染まるのは、もう少し先かもしれません。

　実家の父が、接ぎ木して育てた枝を、自分ちの庭に植える場所がなくなったせいで、娘の家の庭にせっせと植えて以来18年。

樹は大きくなり、実が落ちたところから勝手に自生してきた新しい樹もあって、放置していたら、どんどん大きくなっていくのですよね。

この家の主がみんなあの世に行って、誰も庭の手入れをしなくなったら、きっと椿の森になるに違いない・・・などと考えて、昔連れて行ってもらった、こどもの国のツバキ園のような椿の群集を想像してしまいます。

　中庭の「光源氏」。

桃色の斑入りの花弁は、マーブル模様のようで品があって美しいのですが、うちのは咲いたらすぐ茶色くなってしまって・・・。

これはまだきれいだわ。

　敷地の南東の角に植えられた「明石潟」。

人間の拳ぐらいの大きさになる花。

花びらがガバーっと開いて、おしべやめしべが大胆に露出しています。

きっと虫たちが集まりやすく、生命力旺盛な品種なのでしょうね。

　それから「ヤブ椿」。花の大きさは小振りで、花びらの開き方も筒状で控えめ。日本の「侘び寂び」の風情に似合う花。この樹は、日当たりのいいところに立っていて、よくメジロやウグイスなどの鳥がやって来て、ちょんちょんと枝の隙間を上手にかいくぐって戯れています。それを、狙っていた白猫チロさんとその娘たちは、もう庭から居なくなってしまいました。

　お日様が当たるところは咲き始めていますが、裏の浴室の前の大きな樹は、蕾の先が赤くなってきていますがまだ咲いていません。

「紅日向」という品種。真っ赤なバラのような八重の花びらです。

あれが咲いたら、ゴージャスなので、咲いたらまたUPしたいと思います。