ぽんたとミケさん

　今朝のこと。

可燃ゴミの日だったので、ゴミ出しに行って、帰って来たところ。

　ミケさんがガレージの片隅でちょこんと座っていました。

おお、今日は朝から顔が見られたわ・・と嬉しくなって「ミケさん、ミケさん」と声をかけました。

　ミケさんは数回鳴いて、返事をしてくれました。

それから、抜き足差し足というように恐る恐る歩き始め、何を怯えているのかと思って座ってみると、車の下にはぽんたが寝そべっています。

　ぽんたは、私が息子の事故入院で東京に行っている間に、うちの庭に居付くようになったオスの野良さん。

それまでチロ母ちゃんを筆頭にして、メスのハーレム（全頭不妊手術済み）だった我が家の庭でしたが、ぽんたが登場して以降、安心できなくなったのか、庭でくつろぐことは無くなりました。

そしてチロさんがいなくなり、残されたチロさんの娘と孫たち（と言っても、すでにみんな成猫なのですけどね）。

　ぽんたはきっと若いオスです。

甘えた声を出して発情していたので、捕獲して去勢手術に連れて行きました。

GW中で病院があくまで、プーコさんの部屋で一緒にすごしてもらったりもしたのですけどね。

その後も、庭にしょっちゅう現れ、ちょうどご飯を食べに帰って来ていたチューコやサイゴー、ミケさんと火花を散らすこともありました。

なので、いつもメス猫さんたちが寛いでいた縁側とは別に、車の隅っこに別の餌場を設け、ぽんたにはそっちでご飯を食べてもらうようにしていました。

　同じ野良さん同士です。

前から居たチロさんファミリーにはとても思い入れがあるし、できればうちの庭で過ごして欲しいと思ってはいますが、後から現れたぽんたをいじめたり脅かしたりして、追い払うこともしたくないし、この数か月葛藤していました。

でも人間の都合で介入せず、猫さんたちの自由を尊重しました。

　すると、時間が経つにつれて、ぽんたが凶暴で危害を加える猫さんではないことが、だんだんとメス猫さんたちにも分かってきたようです。

チューコさんは、近距離で一緒に寝そべっていることもあるし、ミケさんも恐る恐るではありますが、こうして近いところまでやって来られるようになりました。

人間があれこれ介入せずとも、猫さんは猫さん同士で、お互いの距離感を学び、共生していく術を身につけて行くのですね。

とは言っても、他にもご飯を食べに来ていたオス猫さんは、ぱったり来なくなりましたな。

縄張り争いでぽんたがこの辺りのボスになったのでしょうか？

　我が家にご飯を食べに来た猫さんは、みんな「さくらねこ 」にしました。

寿命を全うするまで、あと何年生きるか分かりませんが、飢えてゴミを漁ったり、ケンカをしたり、病気になったりしないよう、適切にご飯を与えながら、それぞれが穏やかに過ごせるよう見守っていきたいと思います。

　秋になって、冬になって寒くなったら、また縁側の猫アパートで寝てくれるだろうか・・・？ミケさん。