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「パン屋のある家」。
午前中、現場に行って来ました。 お盆休み前には、まだ外壁の左官下地ラスは全然張っていなかったのに、今日はすでに終わっていて・・・・。 ということは、きっとお盆休み返上で、お仕事してくださったのでしょうね。 現場がいくつか重なってお忙しい・・とは伺っていましたが、まさかまさかの現場の変貌ぶりに、ちょっと嬉しかったり、恐縮したり・・。 富士川建材工業の通気ラスが張られていますが、実際に塗るのは、高千穂スーパー白洲そとん壁。 自宅の外壁、緑ヶ丘の家で採用して以来、10数年ぶりに採用しました。 あの頃から、ネーミングも変わって、ちょっと改良されたのでしょうかね? 塗壁が仕上がった後でホールソーで穴を開けたくないので、外壁を貫通する設備関係の配管類(水道・ガス・換気・空調)は、事前に全部穴あけ済みで、下地の段階で防水テープをしっかり張りまわしてもらっています。 ラス下地が張られた後、今日は大工さんが軒裏のボードを張る作業。それも、訪れた時には、ほぼほぼ張り終わっている状態。 グレーのセメント板は、硬質木片セメント板です。いわゆる「耐火野地板」という商品です。18㎜の厚さがあって、とても重たいそうです。 このボードの上から、さらに化粧で杉板を張ります。 準防火地域内にあるため、軒裏を杉板張りで仕上げるためには、告示仕様の「防火構造の軒裏」にしなければなりません。 なので、先に耐火野地板を張って防火構造の性能を備えた上で、表面に化粧として杉板を張る・・・という手順。 市の中心部は現在、土地区画整理事業の真っ最中で、今回の現場は、その中でも都市計画法の地区計画区域内に入っています。 地区計画内の建築の条件として、建築前に景観アドバイザーを交えての外観や外構に関しての詳細な事前協議があり、色使いや外部に使用する材料について、細かな決まりごとを守らなければなりません。 その決まり事の中に、軒裏を板張りにすることが望ましい・・・というような項目も入っているのですが、そもそも準防火地域内なので軒裏に杉板張り・・という仕様は無理な訳で、どうしても杉板で仕上げるなら、上記のように防火構造の軒裏(大臣認定ではなく告示指定の)とすることが求められるわけです。 地区計画と建築基準法の矛盾が生じているようにも感じましたが、コストと手間をかければ、方法は上記以外にもいくつか選択肢があるわけでして・・・。 そのコストは施主さんがご負担するんですけどね。 それでも、市内の中心部に新しく出来る建築物について、景観や環境に配慮したものにしていこうと努力し、先進的な「景観アドバイザー協議」を実施している日向市の取組みには賛同できます。 これまで日向市駅舎、日向市庁舎というシンボル的な公共建築に、県産杉を積極的に多用してきた取組みを、市街地再開発の事業にも繋げていこうという気概を感じます。 市街地を刷新していくという、とても時間のかかる長年の事業の中で、街づくりの核となる「杉材の活用」を、ブレずに貫いていこうとする制度づくりや人材育成が、今後将来の日向市の街の財産になるといいですね。 その軒裏に、大工さんが杉板を張り始めようとしたところで、今日は退散します。 杉板には、あらかじめお天気がいい日に、クリア(着色無し)の木材保護塗料を塗って準備万端になっており、次に現場に来た時には、また様子が一変しているのだろう・・と思うと、楽しみです。 現場監督さん曰く、今月で大工工事が終わる予定・・とのこと。 ということは、近日中には、床フローリング張りも始まるってこと。 こりゃ、毎日毎日、現場に張り付いていたい気分です。 ちょうど、施主さんが現場に来られ、ダイニングテーブルとかTVボードとかの寸法を確認していました。 こんな家具置こうと思っています・・・と画像を見せてもらって、羨望の目で見入ってしまうのでした。 どの現場もそうですが、これから仕上工事に入っていくにつれ、面白くなってきますな。
by aiarchi555
| 2020-08-18 15:12
| 仕事人
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