最新のコメント
お気に入りブログ
ai建築アトリエ ~Ot... glaf blog My favorite ... 住まいとデザインのはなし... yumily sketch レトロな建物を訪ねて 今日もマウスで5分 青蓮亭日記 柴睦巳 備忘録 chisa-photolog Walking Shoes TEIONE BLOG ... 文化遺産見学案内所 モダン周遊Ⅱ 100歳まであと何年? gaRage-Reading2 カテゴリ
以前の記事
検索
タグ
猫
庭
車
写真
建築探訪
栃木県
宮崎県
本
東京
奈良県
材料
長崎県
福井県
大分県
神奈川県
広島
鳥取県
沖縄県
番組
事故
熊本県
子供の頃の思い出
福岡県
うさぎ
建築士会
群馬県
靴
眼鏡
学校で講話
岡山県
延岡
映画
運動
神奈川
サプリメント
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
今日は先日1年点検でお邪魔した「富高の家」に、またまたお邪魔して来ました。
1年点検の前から、実は宿題を頂いていたのでした。 キッチンの背面の壁に、収納が欲しい・・・とのことでした。 背面の壁の向こう側は、階段になっています。 階段下を上手く活かせないか・・・とか、でも壁の筋交いが入っているから、使えるスペースが限られる・・・とか、あれこれと考えてみたものの、これだ!!という答えが出ずにいました。 で、1年点検の時に、実際にその場に立ってみて、施主さんとあれこれ検討。 当初、新築前の打合せの時から、アイランドキッチンをどっち向きに置くか・・については話し合ってきましたし、背面に収納があった方が便利ではないか?ということも、議論になったことはありました。 が、それまでお住まいになっていた貸家でも、キッチンと水屋が少し離れたところにあって、それでも大した不便は感じていない・・とのことでした。 結果、背面に収納を設けずにプランが決定して、無事に工事も完成して、お引越し。 やっぱり住んでみて分かることもあるのでしょうし、時間と共に変わっていくライフスタイルや、好みの変化などもあるんです。 だから、家とは、住みながらだんだんと育って行くものなのだと思います。 家づくりをしている時に持ち合わせている知識や、その時の好みや趣味、コスト面から諦めたことなどなどが、実際に住み始めて時間が経って行くうちに、もっといろんなことを知ることになったり、趣味が変わって来たり、お金が溜まって来たり、家族が増えたり、減ったり、部屋が必要になったり余ったり・・・・。 前置きが長くなりましたが、今回のお悩みの答えは、「階段下を活用する」ではなくて、「家具を置く」ということで決着しました。 市販の家具を購入することも、以前から検討されていらっしゃったようですが、もともと家具を置かないつもりでアイランドキッチンの配置も決めたのに、家具を置いたら狭くなるんじゃないか・・・ということをご心配されていたようでした。 なので、市販の家具を買うのではなく、寸法や仕様を決めて、造作家具として造ってもらうことにしました。 家具の奥行を少し小さくして40㎝としてみても、キッチンと家具の間は、80㎝弱残ります。 あらかじめシミュレーションしてみて、これなら大丈夫かな?と。 そして、もう一つのご心配は、キッチンに組み込まれている引出型の食器洗い乾燥機との干渉。 食洗機で洗い上がった食器を、背面の収納に直したい・・・というのが、そもそも収納が欲しい・・という理由だったわけですが、そういう動きをするならば、食器棚は引出タイプが便利です。 扉収納だったり、引戸だったりすると、一旦しゃがんで食器を置いたり、出したりしなければなりません。 なので、引出タイプをお勧めしたのですが、そうすると、食洗機と収納の引出を同時に引き出すことが出来ない・・・と。 ならば食洗機の部分だけ家具の方には引出を設けず、あえてOPENにすることで、ゴミ箱置場にしたり、根菜類をカゴに入れて収納するスペースにしたらどうかな?と。 ご提案の図面を描いて、お見積りを取り、製作所に発注していた家具が、今日完成して届きました。 私も出来上がりがとっても楽しみでしたので、お邪魔してきたというわけ。 ![]() ![]() ![]() 据え付けられると、なんだか、今日新しく届いた家具ではなく、もとからそこにあったかのよう。 オーダー家具でつくってもらったダイニングテーブルの樹種の素材とも、違和感なく馴染んでいます。 オーダー家具だと、お値段が・・・というご心配もありましたが、リーズナブルな素材で製作していただきましたので、同等サイズの市販品よりか、安かったのではないかと思います。 お邪魔したついでに、またも家中をぐるっと拝見。 階段下を寝室の押入として設計したのですが、着工前の減額調整で建具を無くしました。 そこに、スッキリと天井からカーテンが吊るされていました。 もう1箇所、ウォークインクローゼットの入口にも、建具を設けなかったのですが、ここにもカーテン。 優しい風合いの生成り色のリネンカーテンが、この家にはとっても合っていますね。 収納の中を目隠ししながら、通気性は良く、そしてインテリアとしもアクセントになっていました。 建築当時は、コストを抑えるために諦めた建具や家具でしたが、住みながら少しずつ成長していく家もいいものだな・・と、次にお邪魔するもの楽しみになります。 家具搬入、大人のおしゃべりの間も、ちっともグズらずに積み木遊びしていたお姫様は、この家に引っ越してきてから生まれました。 打合せや工事中は、まだお腹の中にいたのに、今やこの家の主です。 この子の成長と共に、家も成長していくのでしょうね。 宿題が無事に終わって、一安心です。
by aiarchi555
| 2020-06-26 21:18
| 仕事人
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||