ぽんたリターン

　午前中、動物病院へ。

実は、昨日、一匹のオスの野良さんを去勢手術に連れて行ったので、そのお迎えに。

　野良さんだけど名前があります「ぽんた」です。

まだ、若いオスです。

この子がうちの周辺をうろつくようになって以降、以前顔を出していた別のオスたち数匹の顔を全然見なくなりました。

新旧交代の縄張り争いに勝ったのでしょうか？

その割には、ひっかき傷一つなく、ケンカしてきたような風貌ではありません。

どっか、別の場所から流れ流れてやって来た、独り立ちデビューの新顔かもしれません。

　まあどちらにしても、夜中に鳴きながら歩き回ったり、チロさんファミリーを追いかけまわしたりするので、うちの庭でご飯を食べる以上は不妊手術を受けてもらわなければ・・・。

　ぽんたを捕獲してから今日までの過程は、過去記事に綴っています(4月29日が初回)。

今日まで非公開で書いてきましたが、私もぼちぼち外出自粛期間が終了しますので、解禁しましょう。

うちの庭にやってくる猫さんたちの記録でもありますからね。

　ぽんたを病院から連れて帰って来て、さてリターンしようかと車の後部ドアをあけると、どうやって出て来たのか、キャリーバッグから出てきてるではありませんか！！
幸い動物病院の方が、キャリーバッグごとケージに入れて返してくださいましたので、ケージの中には居てくれたのですが・・・。

　昨日も病院に連れて行こうと、朝アトリエのドアを開けたら、ケージに閉じ込めておいたはずのぽんたが、ドアの前でお出迎えしてくれていて驚きましたが、こやつには何か特殊な技が備わっているのだろうか？

まあ、これほどまでに頭が良くて力が強くて、飄々と生きて来たぽんたなら、リターンしても、外でたくましく生きていくことが出来るでしょう。

もしも、頼りなく、一人で生きていくのが困難な弱っちい感じだったら、このままうちの子にすることも考えていましたが、いやいや結構、猫被っていただけ・・・ってことがわかりました。

　お腹が空いたら、またいつでもおいで。

そして、チロさんファミリーを追いかけまわさないでね。

夜中ファオンファオン鳴かないでね。

　キャリーバッグを出して、ご飯とお水を入れてみましたが、食べませんでした。

落ち着かんわな、こんなところでご飯・・って言われてもね。

　これまで他の猫たちは、リターンしたら一目散に走り去っていたのに、ぽんたは逃げずに縁側の下に入り込んで、甘えた声で鳴いています。

その声で、縁側の奥の外壁の凹部分に作った猫アパート（自作の寝床）から、チロさんが出てきました。もう一匹チューコも寝ていますが、出て来ずにそのままうとうとしています。

　そしてチロさんにご挨拶してから、立ち去っていきました。

チロさん、人間には心開かず般若のような強面母ちゃんなのですが、野良さんに対しては本当に優しくて、誰が来ても受け入れ、ご飯をゆずったり挨拶をしたりしています。

きっと、チロ母ちゃんはそうやって野良の母ちゃんとして渡り歩いて、子孫を残してきたのでしょうね。

　若いオスのぽんたは、いつかチロさんファミリーと打ち解けて、かつてのミーコのように、ファミリーの用心棒になってくれるといいなあと思います。

　さて、延岡に帰って来てから、ぽんた騒動で心休まる日がありませんでしたが、これで一件落着となればいいなあ。