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年が明けたばかりと思いきや、早くも1月が終わりましたな。
正月に息子に会え、一旦東京に戻り、また帰って来て成人式を迎えたり・・・と結構ドタバタだった1か月。 無事に「須賀崎の家」の融資実行まで完了し、実質上のお引渡し(まだ外構工事とかOPEN HOUSEありますが・・)まで終えることができました。 で、月末日の夕方、いろんな安堵感に包まれながら、マッサージに行って来ました。 20代の若い施術師さん。(施術師っていうのかな?何ていうのかな?) 余りの気持ちよさにうとうとしつつ、どんな流れからそんな話になったのか・・・、お互いの子供の頃の話になりまして・・・・。 その方のお父様がセキセイインコをたくさん飼っていらっしゃった・・という話。 と言っても、その方との歳の差を考えると、きっとお父様と私は、そう歳が離れていないと思われます。 きっと、私よりも少し年上というぐらいでしょう。 そんな話をしているうちに、うとうと気持ちよくなっていた私の脳みそに、鳥にまつわる昔の映像がどわーっと思い出されてきたのでした。 私は子供の頃から生き物が大好きでしたが、犬や猫は飼わない・・という母の強い意志で(母には母の、動物にまつわる子供の頃からの思い出があったのでしょう)、金魚とか鳥とか、そういう小さな生き物ならば・・と飼うことを許されていました。 私は、小学生の頃、ジュウシマツという小さな鳥を飼っていました。 とっても小さくてかわいくて、同じカゴにたくさん飼っても仲良く過ごし、子煩悩でたくさん増えていくことから「十姉妹」という名前になったとか。 その名の通り、最初ツガイで飼っていたジュウシマツは、卵を産み、ヒナが生まれ、どんどん数が増えていきました。 大きな鳥かごが3つ、それぞれのかごには10羽ずつぐらい入っていました。 まだ建て替える前の、私たちが子供の頃の実家には、南側の掃き出し窓の前に、ポリカ波板(タキロン)葺きの軒が出ていました。 そのタキロンの軒下に、長いS字フックを引っ掛け、鳥かごを吊るしていました。 野良猫や蛇に襲われないように、足掛かりになるものがないように・・・と、きっと母がそうしてくれたのだと思います。 寒い冬は、タキロンの下に吊るした鳥かごを、夕方トタン葺きの車庫の、風が当たらない高いところに引っ掛けて布を被せる・・・ということを、毎日繰り返していました。 毎朝学校に行く前に、鳥かごの中の水を入替え、エサを入れるのも日課でした。 当時は土曜日も学校でしたから、日曜になると、鳥かごの掃除は必ずしなければなりません。 かごの下の部分を取り外して洗っている間、カゴの上の部分を地面の上にそのまま置くと、鳥たちが地面に下りてきて、土や雑草をくちばしてツンツン啄ばむ姿を見るのが好きでした。 かごの中に閉じ込められている鳥たちが、その時だけは自然に触れることができ、土の上をチョンチョンと歩くのを見ることで、自分の奥の罪悪感が癒されて行くような気持ちだったのかもしれません。 思えば私は小学生の頃、寂しかったのかもしれません。 この小さな小さな、手のひらの中にすっぽり入ってしまうほどの小鳥に、日々癒されていたのかもしれません。 見た目はどれも同じようでいて、くちばしの色や模様、頭の上の毛の色や斑点模様などで、この子が母鳥、この子が父鳥・・と、見分けることが出来ていました。 わらで出来た丸い巣の中に、10羽ほどの鳥たちが体を寄せてぎゅーっと入っていて、巣をのぞき込むと、みんなくちばしを揃えてこっちを向いている姿は、身もだえするほど可愛いらしかった・・。 そんなことを、マッサージを受けながらどどーっといっぺんに思い出してしまったのです。 涙が出そうでした。 あの時のジュウシマツは、その後、どうなったのか、なぜかそこが思い出せないでいます。 そんなに長生きする生き物ではなかったので、次第に寿命を迎えていって、自然にいなくなってしまったのかもしれません。 私が中学、高校と、学校生活や部活の試合が忙しくなって、世話が出来なくなっていったからかもしれません。 ネットで「ジュウシマツ」と検索して、本当に久しぶりに、愛らしい画像をたくさん見ました。 もう涙腺崩壊です。 マッサージを担当して下さった方のお父様がたくさん飼っていらっしゃったというセキセイインコも、飼っていました。 まだ毛の生えていないヒナの時から、ストローで餌をあげながら育てると、人間のことを親のように慕って懐きます。 言葉も覚えますし、九官鳥のように覚えた言葉をしゃべるようにもなります。 そんなある日、私の後ろをひょこひょことついて来ていたインコに気付かず、踏んでしまって、死なせてしまったことがありました。 まだ小学生だった頃です。 2つ上の兄も、まだ小学生だったと思います。 「お前が殺した、お前が殺した!!」と、兄に責められ、ひどく落ち込んだことまで、思い出してしまいました。 今となって思えば、兄にとっても、とてもかわいがっていた鳥だったのでしょう。 子供の頃の、鳥にまるわる思い出をあれこれ思い出してしまって、何か涙が止まらなくなってしまいました。 きっと、これも歳をとった証拠でしょうな。 思い出すこともなくなっていた、40年ぐらいも前のどーでもいいような日常の些細なことが、こんなに感情を動かすことに正直自分でも驚きです。 で、2005年から結構長く続いているblogですが、老後の物忘れに備えて、ふと思い出した子供の頃の話を記録するタグを追加してみました。 インコの話のような、思い出したくないような出来事を思い出して、涙が出ることで、過去のことを浄化していくことが出来るのだとしたら、とっても楽になれるような気がします。 たまたまマッサージを受けながら話した雑談から、センチな話に飛躍してしまいましたが、身体のメンテをしていただきながら、同時に心のメンテもしていただいたような1月最後の日の夜でした。
by aiarchi555
| 2020-02-01 15:40
| 暇人
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