思考の時間

　ひとり事務所なので、設計事務所と言っても、仕事はさまざま。

もちろん設計図を書くことはもとより、事務仕事から、経理から、消耗品の買い出しから、打合せ、現場監理、電話応対、メールの返信、カタログ調べ、そしてお掃除まで・・・。

施主さんから直接依頼された設計監理の仕事もあれば、工務店さんから確認申請業務を請け負う仕事もあるし、検査や調査の仕事、各種委員会の会議に出席するのも、また仕事なわけです。

　で、今日は、朝から専ら「思考」。

施主さんのご要望を形にする・・・というだけではない、もっと多岐にわたる条件（法規、コスト、動線、材料、施工効率、気密性や断熱性、メンテナンス性、経年劣化）を整理しつつ、上手くいったり上手くいかなかったり、まとまったり崩れたりしながら、日が暮れてしまいました。

　思考の時間は、集中している時はのめり込むのですが、ふと状況を把握しようとすると、急に焦りが出てきてしまいます。

他にもあれしなきゃ、これもせんと・・・・と気が回ってしまうことで、何か、ただ思考している時間が、罪悪のような気にさえなってしまうのです。

　思考の時間には、成果品は何も生まれません。

何時間も、何日も、何週間も、思考の時間は続きます。

でも、成果品が生まれないので、何も出来ていないことにハタと気付く瞬間が辛いのです。

　しかし、この思考の時間が無ければ、成果品はいつまでたっても生まれません。

この思考の時間が、形になった時の安堵感を目標に、焦りや罪悪感を横に置いて、「今、とても意味のある時間を過ごしているのだ」と自分に言い聞かせたいと思います。

　衝動買いして溜まっている本や雑誌類が積み上がっている様がチラチラ目に入ります。

いっそ、焦りを吹っ切って、思い切ってこの本や雑誌を読んだり見たりすることで、何か違う思考の回路が生まれるかもしれません。

　とか、色々と考えているうちに、一日が終わろうとしています。

昨晩はご飯もそこそこに遅くまで頑張ったので、今日はちょっと早めに切り上げて、風呂に浸かろうと思います。

メリークリスマス！！

　仕事が進んでいないことを一生懸命言い訳している風でもありますな(笑)。