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番外編なのに①、②って・・・、どこまでひっぱるんじゃー。
さて、今回で本当に本当に最後です。 羽田空港に着いたのが12:30頃。 昼食でどっかお店に入ると、ちょっと時間が足りない感じ。 なので、とにかく保安検査場を通り抜けて、中で何か食べるもの買って、搭乗ゲートの待合で食べましょう。 食べ終わったらすぐに搭乗が始まりまして、とってもスムーズな行程に自画自賛。 今回の空の旅は、行も帰りも窓際の席です。 だって、8か月も前に予約したんですからね(笑) 窓際の客を先に乗せる・・というのは、通路の混雑を避けるために航空会社が決めたルールですが、乗り込むと3列シートの真ん中に、すでに座っているご婦人が・・・。 最初、ちょっと迷惑やなぁと思いましたが、ま、高齢なのでね・・と、気分を直して。 すると体格のいい男性が近づいてきて、隣に座っているご婦人に「私の席ですが・・」と話しかけています。 ご婦人は「ごめんなさい、ごめんなさい」とおろおろし始めました。もう一つ前の席だったのに、間違って座ってしまったのですね。 後ろから続々と搭乗客が詰まって来ていたので、男性は機転を利かして「ああ、よろしければ席を交代しましょう、いいですよ私が前に座りますから」と、とってもスマートなご対応。 立ち上がって席を変わろうとしていたご婦人に「そのままでいいそうですよ」と声をかけて座ってもらったのをきっかけに、ご婦人の方から話しかけてこられました。 76歳だそうです。 ちょうど、母と同じぐらいの年齢。 横浜に住む娘さんが、チケットとか行程とか全部手配してくれて、10日間ほど滞在していたのだとか・・・。 母と同じぐらいの年齢だから、娘さんはきっと私と同じぐらいの世代の方でしょうね。 この人が席を間違ったおかげ?で、隣に体格のいい男性が座らずに、こじんまりしたご婦人でよかったわ・・・とか内心思ったりしながら、時々会話したりしていました。 離陸。 横浜の上空。 写真の真ん中あたりが「金沢八景」。 これは帰宅後、後で知ったことですが、この日、母の兄妹やいとこが定期的に集まっている「いとこ会」が、今年は東京で開催されていて、ちょうど11月3日、4日には両親も東京に出て来ていました。 そして4日(まさにこの時)、金沢八景からタクシーに乗って、第一横浜霊園にある祖父母(母の両親)のお墓参りをしていたのだとか・・・。 この時はそんなことも全く知らず、空の上からその霊園の上でシャッターを押していたのですな。 偶然?? いやあ、何かね、そんなことが結構よくあるんですよ、最近。 京都府舞鶴市の祖父母のお墓が何で横浜にあるのか・・は、話し出したら長くなるので、今回は無し。 葉山の上空。鎌倉、江ノ島が見えます。ピンボケですが・・・・ とてもいい天気だったので、こりゃあ富士山が見えるわ!!と期待していましたが、そのご婦人が「私、何回も飛行機に乗っているけど、富士山を見たことがないんです」とおっしゃいました。 「富士山、見えます??」 と、窓際に顔を寄せてもらって、富士山を見てもらいました。 感激されていました。 で、話しているうちに、このご婦人は、延岡の方だというので、飛行機を降りてからどうやって延岡まで帰りますか?と聞いてみました。 娘さんが手書きのメモを用意されていて、電車の時間も書かれていました。 「娘が書いてくれたんですよ、これに乗って帰ります」と。 その電車は、飛行機を降りてからだいぶ待ち時間がありました。 ちょっと一瞬迷いましたが、「実は私も延岡なんです。車で来ているので、よろしければ一緒に乗って帰られませんか?」とお誘いしてみました。 ご婦人は必至で遠慮されましたが「どっちみち、私は一人でも、高速代もガソリン代もかけて延岡まで戻るんですよ、明るい時間に延岡まで戻られたほうがいいんじゃないですか?」と言うと、「では、お言葉に甘えて・・・」。 聞けば、10日間も留守にするため、冷蔵庫も空っぽにして、電気のブレーカーまで落として来たとか。 だから、暗くなってから家に着いた時、玄関の鍵が見えないと困るので・・と、小さな懐中電灯まで荷物に入っているとか。 着陸してから、ご婦人には少し空港で待っていただいて、私は1泊最大200円という格安駐車場まで歩いて車を取りに行き、また空港に戻ってきました。 その間「だまされた・・・」とか「知らない人の車に乗ってはダメ」と娘さんに叱られたりしていないだろうか・・とか心配になるので、携帯電話の番号を交換し、車を取りに行って再度空港に着いたら、必ず電話しますから・・とお伝えしておきました。 無事にご婦人を車に乗せて、延岡まで帰ってきました。 途中、娘さんのお話とか、ご主人が早くに亡くなったこととか、飼っていた犬が死んだから娘のところに行けるようになった・・とか、いろんな話を聞かせていただきました。 家の真ん前まで行くと、家がばれてしまうし、お互い気兼ねなく、どこの誰だかわからないままお別れしたほうが後腐れないので、ご婦人がおっしゃった家の近くのスーパーの前で、下ろしました。 日光でレンタカーに乗っているときも、同じ方面に向かおうとしているのに、バス停でバスを待っている人を見て、何か申し訳ない気分になっていましたし、電車やトロッコに乗っているときも、一人なのにブース全部を独り占めしてしまっているうしろめたさを感じていました。 旅の最後の最後に、思い切って声を掛けて、ご婦人を車で延岡まで乗せて帰って来たことで、その後ろめたさを半分でも返上できたような気分でした。 お天気をはじめ、いろんなことに、本当に恵まれた素晴らしい旅でしたが、この最後の出来事のおかげで、旅全体がとってもいい思い出として心に残るような気がします。 お名前も知らないどなたか存じませんが、席を間違えてくださって、本当にありがとうございました。 3泊4日の一人旅の記録を、だらだらと48回まで引っ張りましたが、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。 完
by aiarchi555
| 2019-11-17 21:12
| 旅人
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Comments(2)
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by
boozertam
at 2019-11-18 20:29
いや~今回のも読みごたえがありました。
台風のこともあって、一時はどうなるやらと心配しましたが、ほんと良い旅になったようで良かったですね。 私は二十歳前後だったかな?会社員時代の社員旅行で日光、いろは坂に行きましたが、坂にはスゲ~とは思ったけど、あとは酒飲んで何か食べて・・といったくらいしか思い出せません(笑) 紅葉の写真も素晴らしいし、施設などの詳しい解説もわかりやすかったです。 足尾銅山のあの人形というか・・チョーリアルですね。出来が良すぎる・・笑 最後もドラマみたいな出会いがあり、ほんと素敵な旅になり良かったですね! おつかれさまでした!!
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aiarchi555 at 2019-11-19 00:26
> boozertamさん
読んでくださってありがとう。 ブログに記録することで、あわただしく移動しまくった旅の整理ができました。 何が見たかったのか、何を見てきたのか、なぜそこに行きたかったのか・・・、 体験と気持ちを相互に見つめ直すことができる作業でした。 っつーか、そんなお堅い話でもなく、そもそも好きなんですよね、 こういうことするのが・・・・。 行きたいところは、まだまだたくさんリストアップしておりまして、 次にどこに行けるかは、時間とお金と季節とタイミング、 そして体力によって決まるんでしょうね。
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