秋の一人旅 その43 通洞駅から足尾駅②

　通洞駅にお別れし、隣の足尾駅まで線路沿いの道を歩いていきます。

町のメインの道ではなかったでしょうけど、ちょっとした町歩きの気分。

　いきなり廃墟に遭遇。

つい数年前までは、住んでいたような形跡。

いつ頃建てられた家なのでしょうね？

空き家になったまま放置され、ガラスが割れたままになっていますので、室内にもどんどん雨が入って、短期間であっという間に崩壊の危険性が高まるのですよね。

足尾が栄えていたころは、結構立派な家だったと思われます。

　線路の北側の山からは、沢がいくつも流れてきています。

先月の台風の時も、結構な量の水が流れてきたことでしょう。

　線路は道路よりも一段高いところを走っていて、南側に向かって土地がだんだんと低くなっています。

なので、家家が建っているところから、細い路地がいくつもこの道につながってきています。

　線路側に石垣が積まれたところもあったりして、かつてどんな場所だったのか、いろいろと想像しながら歩きました。

ふとピンク色の建物が見えてきて、屋根には十字架が架かっています。足尾キリスト教会「18世紀末の英国の鉱山王グリン・ビビアンが失明を期に入信し、後に鉱山労働者に対する宣教使命を与えられ伝道団を設立した。彼は「自己の遺産を以て全世界の一国に一教会を」との意志を伝え永眠した。日本では国内屈指の足尾銅山が選ばれ、現在の教会堂が明治41年（1908）に建立された。日光市」
国の登録有形文化財に指定されています。
鉱山労働者とキリスト教の関係は、古く戦国時代にまでさかのぼるそうです。鉱山での厳しい労働と信仰、興味深いです。
　　教会の脇にあった納骨堂です。
教会のお隣はお寺さんでした。墓地の塀は、大谷石でしょうかね？「宝増寺（ほうぞうじ）　延暦7年（788）伝教大師が創立したと伝えられ、もと渡良瀬の地にあったが、明治元年僧茂海がここに寺基を移し現本堂を建立した。以下略　　　日光市」


「熊が出るので・・・」って！！？


廃墟に萌えます。

またまた沢に遭遇。
奥日光の山々から流れてくるたくさんの滝を、前日中禅寺湖周辺で観光してきました。その中禅寺湖から山を越えたところにある足尾です。あれほどの豊富な水源があるわけですから、ここでも結構な水量になるはずです。そして、ここの地名は「掛水」。
　この鋼管には何がながれているのか不明ですが、穴が開いていてましたよ。


ようやく足尾駅が見えてきました。一段高い場所には、寂れ果てた建物が・・・・。望遠レンズでズームしてみると「足尾派出所　器具倉庫」って書いてありました。


足尾駅到着。


その44につづく。