秋の一人旅 その21 イタリア大使館別荘記念公園③

　室内に入ります。

入館料を払います。この次に行く予定の「イギリス大使館別荘記念公園」と両方見学できるセットのチケットを買いました。

　まず室内に入って、真っ先に目に飛び込んでくるのは、やはり大開口建具のガラスの向こうに広がる景色です。

　日本家屋で言うところの「広縁」ですね。

食堂、居間、応接の全ての居室から、湖に向かって繋がっています。

外観と同じく、室内の壁・天井も、木の皮が張られていて、その押縁に竹が使われています。

　食堂。

　食堂から、中央の居間、奥の書斎までドドーンとワンルームです。食堂と書斎の両方に石積みの暖炉があって、冬でも暖かく過ごすことが出来たのでしょう。　またまた広縁。

　置かれているソファやテーブル・チェア、調度品などは西欧の物ですが、竹や木の皮を使ったり広縁など日本家屋の文化を取り入れた設計の建物に、しっくりと馴染んでいて、とても居心地のいい落ち着いた室内でした。
　食堂から厨房に入ると、そこはカフェの注文カウンターとなっていました。食堂の奥が休憩室になっていて、ガラス格子の窓が２方向にある開放的なカフェとして使われています。朝から立ちっ放しで歩き回って来ましたので、ちょうどお昼時、ここで座って温かいコーヒーを頂くことにしました。窓からの景色に、疲れも吹き飛びそうです。

　座ったお尻に根が生えないうちに、２階にも上がってみましょう。

その22につづく。