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GWも後半に入り、朝からお天気も良かったので、有意義に過ごしたいと思っていたのですが、何となく体が重く元気が沸かないのでした。
何かもったいないない休みになるなあ・・と少し自己嫌悪な気持ちにもなりましたが、ちょっと考え方を変えると、こんなに何にも縛られない時間はそうそうないのだから、こんな時にしかできないこともある・・と、徹底的にダラダラとすることに決めました。 録画したまま観ていない番組がいくつかあったので、観るなら今日だわ・・。 3月末頃に録画した「ラストエンペラー」。 天皇の代替わりという歴史の節目を迎えた今だからこそ、憲法記念日の今日だからこそ、観るべき映画ではないだろうか・・・とダラダラする言い訳をしつつ。 公開されてすでに30年以上も経つのですね。 そんな昔の映画とは感じられません。 坂本龍一の音楽がオープニングから流れてきて気分が上がってきます。 子役達のあどけなさと純な演技が、皇帝として生まれ来てしまった運命に翻弄されながら生きていかなければならない切なさを、強く感じさせます。 20代の時に観た時は、歴史を詳しく分かっていなかったところがありました。 昭和の近代史を、学校ではわざと教えてくれないですからね。 あれから時代は流れ、安倍政権になって以来、また「戦争」を意識せずにはいられない時代になり、積極的に戦争についての映画やドキュメンタリーを見たり、ネットでいろんなことを調べたりしてきました。 「満州国」についても、20代の時よりも知識を持って観ることができたと思います。 「溥儀」という最後の皇帝の一生・・というテーマもさることながら、中国・日本の近代史、戦争、権力、麻薬、金脈、軍国主義という思いテーマについてもいろんな背景をつなぎ合わせながら見ることが出来たと思います。 まだたったの100年前の中国の、紫禁城の中での暮らしぶりにも驚かされます。 つい最近まであんな日常があったのか・・・。 とすると、中国の近代化は、本当につい最近の出来事のなのですね。 日本だって、西洋から見れば、いつまでも女性は着物を着て日常を過ごしていて、男はちょんまげに刀を持って歩いている・・って思われていたのでしょうけどね。 折しも、日本では、つい2日前、新しい天皇が即位したばかり。 生まれた時から次の次の「天皇」になることが決まっていた人生とは・・・ 「天皇陛下万歳」と言いながら多くの国民が死んでいった戦争、その「天皇」が自分の父親だったとしたら・・・・ 20代半ばまで一般人として生きてきて、エリート外交官としてバリバリ働いていた一人の女性が、皇室に入ってどうなったのか・・・ 自由に好きな人と結婚することすら許されないということとは・・・・ 学校の自分の席に刃物が置かれているような身の危険を、いつも感じながら生きていくということとは・・・・・ 自分が産んだことでさえも自分の手で育てられないということとは・・・・・ 想像することすら出来ない重圧や苦しみを持ちながら生きていかなければならない「身分」とは・・・・ 「権力」「身分」を裏で政治的に利用されながら生きていかなければならないならば、そんな権力や身分なんか要らない・・と思っても、逃れられない運命とは・・・ いや、そもそもそんな風には思わないんだろうな。 皇太子が小さいころ、大きくなったら何になりたいか尋ねられて「天皇」と言ったらしいし、 「溥儀」だって、利用されることはわかっていながらも満州国の「皇帝」になりたかったのだから・・・。 同じひとりの人間として、考えさせられます。 「満州国」で、アヘンという麻薬によって巨万の富を得た日本人たち。 新興財閥として満州に進出し金で権力を買った日本人たち。 多くの人間を廃人にして得た富で、軍事政権を操っていた人たちの子孫が、戦後70年以上も経った今、政治や経済界の表舞台に立ったり、日々ニュースを騒がせたりしています。 それは偶然のことではないと思います。歴史はつながっているのですな。 「満州国」が何だったのか、それを知ることは、今の日本がどんな方向に向かっているのかを気づくことにつながると思います。 そして、悲しい歴史を繰り返させないために、「知る」ことが大切だと思います。 今日、この日に、この映画を観たことは、本当はただの偶然ですが、今日観た・・ということを多分この先も忘れないでしょう。 坂本龍一が「甘粕正彦」を演じているギャップも私の中では一つの見どころでした。
by aiarchi555
| 2019-05-03 20:21
| 趣味人
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