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先に申し上げておきますが、今日はちょっと長文になりそうです。
そして、支離滅裂になりそうですが、後々のために書いておきます。 暇人な人はどうぞ・・・・。 今朝8時過ぎに家を出ました。 市役所に書類を受け取りに、朝一番で行かなければなりませんでした。 海咲ヒルズの坂を下りて、ゴルフ練習場の入口の前を通り過ぎて右折する時、前方から直進して来る車があったので、一旦停まって過ぎるのを待っていました。 白黒の猫が、道路に横たわって毛づくろいをしているような姿が、直進してくる車の斜め後方に見えました。 一瞬、ん?車が通っているのに、何で猫は避けようとしないの??と思いましたが、直進車をやり過ごして右折した瞬間、あ、あれは毛づくろいをしているのではなくて、車にひかれた猫かもしれない・・・・、そして、もしやパンパンではないか?? 仕事に急いでいました。 でも右折してほんの2、3秒の間に、このまま無視して行くわけにはいかない気持ちになりました。 ここで20~30分遅れたからって、それがどーした・・・ぐらいの気持ちになりました。 すぐ左折して、ぐるっと回って、猫が見えた場所に戻ってきました。 やはり思った通り、交通事故にあった猫でした。 白黒の猫でした。 頭をはねられたのでしょう、顔はぐちゃぐちゃでした。それは、もう直視できないぐらい・・・・。 でも体はきれいでした。体にはどこにもけがはなく、手足もきれいでした。 私はとっさに、パンパンだと思いました。 「パンパン」とは、2016年の夏頃、うちの庭に現れるようになったメスの猫です。 うちに来る前は、海咲ヒルズの長い坂道を、よたよたと不自由な足で歩いている姿を何度も見かけていました。 「車にひかれないといいがなあ・・・」と心配していました。 その薄汚れた姿と、足が不自由だったことから、あまり長くは生きられないだろうなあ・・・かわいそうだなあ・・と思いながら見ていたものでした。 そのパンパンは、ある時からうちの庭に居つくようになりました。 手術の際、乳腺に腫瘍があることがわかり、その切除もしてもらいました。 TNR後もずーっとうちにいてくれて、2017年の秋から2018年の春にかけては、毎日、縁側に用意した箱の中で寒さをしのいで過ごしました 。 根っからの野良猫で、全く人間に懐きませんでしたが、もはやうちの飼猫のように、うちの庭から出て行かずに過ごすようになっていました。 写真を探してみると、2018年9月まで、うちの庭でご飯を食べている写真がありますが、11月に旅行に出かける際、シッターさんにお願いした時には、すでにうちの庭から姿を消していることが分かりました。 その後、パンパンを見た日はありません。 いつも何となく体調が悪そうで、少しだけ長毛な毛並もボサボサで、足元には茶色い毛色がもともとあったのか、泥んこで汚れていたのかは分かりません。 生まれつきなのか、仔猫の時に事故に遭ったのか、後ろ足をすこし引きずって歩く、緩慢な動作でした。 うちの庭では、白猫ファミリーとはケンカすることもなく、お互いに存在を確認しながらも、じゃれ合うことは無く、つかず離れずの関係って感じでしょうか。 ですが、同じお皿から一緒にご飯を食べる姿も何度も見かけ 、微笑ましく思っていました。 パンパンが姿を消してから、寒い寒い冬が到来しました。 あの体調で、あの足で、ここから去ったら、きっと生きてはいけないだろう・・・と思いました。 可哀そうだけど、ある時期から、私の気持ちの中で、パンパンはもう亡くなってしまったのだと思うようになっていました。 そのパンパンが、まさか生きていたなんて・・・・。 昨晩はひどい雨でした。 こんなに大雨だったのは、久しぶりでした。 朝になっても、まだ道路は半分濡れていました。 道路に横たわっていた猫の身体も、濡れた道路の水分を吸って、毛が湿って濡れた雑巾のようになっていました。 トランクの中にいつも入れているお古のシーツを出しました。 白黒の猫をシーツにくるもうと抱き上げたその時、思いがけず、まだ体が生温かいことに気づきました。 そして、死後硬直もまだ始まっていませんでした。 いつも抱いている生きた猫のように、柔らかい感触がありました。 きっと、私が通りかかるちょっと前に、事故に遭ったばかりだったのでしょう。 猫がひかれていた道は、うちの自宅の方から行くと、朝7:00~8:30までは進入禁止になっています。 だから、いつもその道の手前で、車はみんな右折するのです。 ですが、この決まりを破って、この道に進入した車があったのでしょう。そして、猫をはねたのでしょう。 猫は道路の真ん中よりも左寄りに横たわっていました。そして、顔が道路の真ん中寄りにありました。 左から右に道路を横切ろうとして、頭が車にぶつかったのでしょう。 交通ルールを守らずに進入した道で、猫をはねて死なせた・・・ということに対して、なぜか、怒りの気持ちも湧いてきませんでした。 ただただ、パンパンごめんよ・・・という気持ちでいっぱいでした。 パンパンがずーっとうちに居てくれていれば、こんなことにはならなかったのに・・・と。 病院に連れて行けば・・・と一瞬思いましたが、顔があんなになっているということは、もうすでに死んでいる・・・、そしてこれから死後硬直が始まるんだ・・と思い直し、シーツにくるんだ猫を車に乗せて、自宅に一旦帰りました。 家の車庫の前には、私の車を出迎えてくれるかのように、白猫チロとチューコが座っていました。 一緒にご飯を食べ、一緒に日向ぼっこをした、顔見知りの猫が、変わり果てた姿で戻って来た・・とは、さすがに気づかなかったでしょうけど、白猫たちの姿を見た時に、保っていた私の感情が崩れてしまいました。 トランクから降ろした猫を、まずアトリエに入れて、おいおいと大声で泣いてしまいました。 1分ぐらい泣いて、我に返り、さて、どうしたものか・・と考えました。 シーツをちらっとめくって、もう一度、白黒の猫の姿を見ました。 そうだ、まずは仕事に行かねば・・・・。 とにかく書類を受け取りに行って、すぐにFAXすれば、至急の要件はとりあえず片付くので、またすぐ帰ってくればいい・・・。 パンパン、ちょっと待っててね。 アトリエには老猫プーコがいます。 なので、場所を変えます。 玄関にビニールシートを敷いて、その上に、シーツにくるんだままの猫をそーっと置きました。 車を運転していると、気持ちが落ち着いてきました。 「パンパンはこの冬、よく乗り越えたられたな・・・、どこでご飯をもらっていたのかな? でも、あの辺には家はないよな・・・」 「体調悪そうだったから、家で保護してあげれば良かった・・・」 「でも、家にはもう飼ってあげられるスペースがないし・・・」 「野良猫は死期を自ら察して、自分から姿を消す・・・ってよく言うけど、あれは本当なのかな?だからパンパンも出て行ったのかな?」 「死ぬときは、生まれ育った懐かしの場所に行くのかな?だから、海咲ヒルズの丘を下りて、あの近辺にいたのかな?」 「パンパンはうちに居て、幸せだったかな?」 とあれこれ考えているうちに、 「あ、そうだ、TNRの時に、耳カットしてもらったんだった。耳を確認してみよう!!」 と気づきました。 市役所を往復して帰って来るまでに、あれから1時間ぐらい経過しています。 生温かった体は、すでに冷たくなっていて、死後硬直も始まっていました。 シーツをちょっとだけめくって、ぐちゃぐちゃになった顔を見ました。 ごめんね、直視できないよ・・・あまりにひどくて。 だから耳だけ見えるように、シーツをめくって確認しました。 片方の耳は、先がとがっていてきれいな形です。 もう片方の耳を見るために、シーツごとひっくり返して、確かめると、こっちの耳も先がとがっています。 TNR済みの猫は、見てわかるように、耳の先をカットします。 桜の花びらのような耳の形になるので、「さくら猫」と呼ばれます。 でも、この子の耳は両方ともカットされていない・・・・・。 ってことは・・・・??? この子はパンパンじゃなかったんだ。 体の大きさも、色も柄の入り方も、尻尾の感じも、全てがパンパンにそっくりでした。 てっきりパンパンだと思っていたその猫は、よくよく見ると、まだ生後1年ぐらいの若い猫のようにも見えてきました。 そうかどうかはわからないけど・・・。 庭の土は、雨上がりで緩んでいて、穴を掘るにはちょうどいい具合でした。 スコップで、椿の木の下に穴を掘りました。 そこはパンパンがよく日向ぼっこしていた場所です。 今年も真っ赤な椿の花が見事に咲きました。そして、終わった花が、花の形を保ったまま丸ごと落ちるのが椿です。 根元には赤い花がたくさん落ちていて、猫のお墓にするには、ちょっと華やかすぎるぐらいです。 パンパンではなかったと分かったら、逆に、こんな縁もゆかりもないところにお墓を作って埋められるなんて、かわいそうかな・・・という気もしました。 ごめんよ。勝手に連れて帰って来て・・・。 でも首輪もしてなかったし、あのまま放置していたら、きっと市の清掃工場とかが引き取りにきて、焼却されていたに違いない・・・。 だから、仲間がたくさんいるこの場所で安らかに眠ってください。 私の中で、何か気持ちの区切りが出来たかのように、ホッとした・・というのも正直な気持ちでした。 いつの間にか姿を消して、パンパンとはちゃんとお別れが出来ていませんでした。 生きてるか死んでるかも分からずに、中途半端な感じでした。 いや、きっと生きてはいない・・とわかっているのだけど、そのことにちゃんと向き合った時間がこれまでありませんでした。 猫違いだったけれど、パンパンがうちの庭で過ごした時間を振り返って、記録として残しておきたい・・と思います。 パンパンへ あなたは「自分は弱い・・」とわかっていたから いつも穏やかで 争いを避け 静かに過ごしていたのですか でもあなたはとっても強かった あの坂道を不自由な足で上って来たじゃないですか 暑い日も寒い日も 台風の日も雷の日も しっかり生き抜いたじゃないですか あの椿の下は もうあなただけの場所ですよ 一度でいいから ぎゅっと抱っこしたかったな うちの庭で過ごしていた頃のパンパンです。 追悼の意を込めてオンパレード。
by aiarchi555
| 2019-04-10 18:51
| 趣味人
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