廃屋

　高千穂の新築工事現場の裏手にある山。

ここは国定公園内でして、着工前には自然公園法の届出も必要だったのですが、着工前に山の斜面の樹が全部伐採されてしまいました。

山の所有者がおそらくここを宅地開発するのだろう・・・という話ですが、緑の森が一変した時は、驚きました。

　樹が茂っているときには全然見えなかったものが、ひょこっと現れて、現場確認の後、ついつい興味本位で近づいてみました。

　いつ頃まで人が住んでいたのでしょう？郵便受けにあるチラシは、そんなに昔のものではないような気がします。

それにしても、この寒い高千穂で、こんな簡素な造りだったら、冬は寒くてたまらなかったでしょうな。

基礎はレンガが並べてあるだけ。お風呂もいったん玄関を出て外に五右衛門がありました。

昔は珍しくもなかったのでしょうけど、日本の住宅事情は、ついこの間までこんな感じだったってことですよね。

木製の建具や型ガラスはそそられますね。

　切り株の数を数えれば、どんだけ伐採したのかもわかるのでしょうけど、ここが宅地になった後の姿が想像もできません。