チロお帰りなさい

　4、5日間、姿を見せなかったチロ。

夕方帰って来ました。

白い毛が汚れて、顔には何ケ所か、傷がありました。

茂みの中で草木に引っかかった傷か、ケンカした傷かわからないけど、無事に帰って来ました。

少し痩せた気がします。

　ミーコを捜しに行ったのか、ミーコが居なくなって新しい伴侶を求めて旅に出たのか、もっといい場所を見つけたのか、分かりません。

けど、お腹がすいてたまらなくなった時は、きっと帰って来ると待っていました。

　ミーコの二の前になってはいけない・・と思って、もしや家の裏で倒れているのでは？と心配して、日曜日、家の敷地を一周してみました。

居ませんでした、よかった。

　チロは、みんなのお母さんです。

チューコもサイゴーも、チロが帰って来て、甘えた声でスリスリしに近づきます。

猫の家族のつながりは深いです。野良猫に家族の絆があるなんて知らなかったけど、お母さんはいつまでもお母さんなのだと、見ていると思います。

ご飯を食べているチロの後ろで、嬉しそうにしっぽをピーンと立てたサイゴーが歓喜の声で鳴いてます。

　この調子だと、きっと死ぬまで人間には懐きそうにないチロ。

でも、帰って来て、小さく鳴きました。ここが家だと思ってくれていると嬉しいな。