レアものに当たる

　先月のオープンハウスで初めてお会いしたNさんに、日曜日、敷地を見せていただくことになり、行って参りました。

またも、レア物件でした。道路の事情が・・・・。

　中古住宅の建て替えなのですが、面している道路の幅からして、ははーん、これは２項道路だな・・・と察知。

しかし、Nさんの敷地の北隣の住宅は、まだ築年数が新しい割に、セットバックをした形跡がない。

道路から３ｍ以上の高さで、コンクリート擁壁が切り立っているお隣さん。

これをセットバック・・・と言われても、セットバックのしようがないわな・・・・。

ただお隣さんは幸いなことに角地なので、もう１つ、幅員の広い道路に面しているので、接道要件は満たしているのでした。

　さて何でセットバックした経緯が無いのに新築出来たのか・・・とか、道路から３ｍも高いところに家が建っている立地をどうしたものか・・・と悩んでいても仕方ないので、週明け、市役所で調査してきますね・・とお話しして、その他諸々の打合せなどして帰って来たのでした。

　今日、建築指導課へ。

予想通り２項道路でした。しかし、Nさんの敷地の途中までが２項道路で、その先から北へ、曲がり角までの間が、何と、建築基準法上の道路ではない・・とのこと。

Nさんの敷地は、西側が道路に面しているのですが、実は途中までが道路で、途中からは道路ではない・・・という敷地なのでした。

接道長さは２ｍあれば法的にはOKなのだけれど、２項道路とそうでない通路の境が、どこなのか、定かではないとのこと。

まあ、結局は狭あい道路事業の立ち会いが必要になるので、その際に、その件についても決めましょう・・・と。

　何で、一部分だけを道路とみなさない判定にしたのだろう？？一直線の道なのに、途中までは道路だけと、途中からは道路じゃない・・・って？？？？

これはきっと、あの切り立った擁壁が原因なのでしょう。

あの擁壁をセットバックさせることができないがために、ここは道路ではない・・・ということで、つじつまを合わせたのでしょう。

と、そんな勘繰りをしている場合ではなく・・・。

　

　今回もまた、難しい案件のご相談。

手を動かす以前に、足を使って関係各署で調査したり協議したり。

図面に取り掛かる前に、方針を考えたり、段取りしたり・・・・。

　複数の仕事がこんな感じでチビチビ進んだり、停滞したり、審査期間待ちだったり・・・と、何か、頭の中がごちゃごちゃです。

タイムスケジュールを考えながら、優先順位を決めて、頭を整理して、一つ一つ前にコマを進めましょう。

　無心に図面をひたすら描く日もそれはそれで辛いですが、方針を立てるまでの悩んでいる時間も辛い。

でも方針が決まって、動き出す時も、簡単にはいかないから辛い・・・・。

　仕事って辛いですね。

現場に行って写真撮っている時間が一番楽しいかも。

そこに持っていけるように、頑張りまひょ。