ミーコずっといたんだね

　5月の初めにミーコを見て以来、ずっと姿を見かけなかったので心配していましたが、つい一昨日の土曜日の午後、１か月半ぶりにミーコに再会できました。

　梅雨前線も一休みしたのか、週の後半はお天気が良かった先週。

庭の草木や雑草がぐんぐん成長して、お隣やご近所にご迷惑になりかねない・・・と、GWの後、ずっと懸案だった庭の手入れを、ついに土曜日の午後、決行しました。

　東側の道路に面した生垣の選定、雑草抜きをしていると、草ぼうぼうだった茂みの根元に、ふとボロ雑巾のようなものが地面に落ちているのが見えました。

しかし、その１秒後、それは雑巾ではないことに気づいたのです。

ミーコでした。いや、一瞬ミーコかどうかも定かではなかったのですが、勇気を振り絞って、まじまじと見て検証しました。きっとミーコに違いない。

　頭の部分はすでに白骨化していましたので、顔はわかりません。体の中身ももう有りません。ミーコに違いないと思ったのは、残された皮の色が、黒と白だったから、ミーコの柄（グレー雉と白）だったからです。

カラスやトンビに見つかりもせず、異臭もせず、虫もたかっておらず、横たわったままの形で自然に土に還っていってるところでした。

スコップで穴を掘って埋めてあげようと思っても、すでに土の一部となっており、持ち上げることが出来なかったので、逆に上から土をかぶせてあげました。

　ミーコ、今頃気づいてごめんよ。

もっと早く見つけてあげれば良かったね。

チロやチューコやサイゴー、そしてミケは、もうずっと前からミーコがここにいたことを知っていたんだね。

　どこか遠くへ行ってしまったのではなく、迷子になって帰って来られなくなったのでもなく、縄張りを奪われてこの近辺から追い払われたのでもなく、ずっとずっとうちにいてくれたんだね。

　団地の中であちこちの家を渡り歩きながら、もう何年もの間、縄張りを仕切っていたボス猫ミーコ。

大きな体といかつい顔で、ケンカではだれにも負けないミーコ。

　最期は、伴侶であるチロ、娘のチューコやサイゴー、ミケと、縁側でまったりと日向ぼっこしながら幸せな時間が過ごせただろうか？

私の膝にも乗ってくるようになって、甘えた声でスリスリ寄ってくるようになって、人間に弱みも見せるようになったミーコ。もしかして、私に何か訴えていたのかもしれません。

　ミーコ、最後にうちの庭で命を全うしてくれてありがとう。

ミーコが幸せだったかどうかはわかりませんが、幸せそうに見えるミーコの写真を思い出に残しておきましょう。