東京 その⑥ 江戸東京たてもの園

　旅の２日目、7月29日土曜日。

　朝、７時過ぎにホテルの部屋のドアをノックする音が。

隣の部屋に泊まっている息子でした。ホテルの朝食を食べに行く・・・とのことで起こしてくれたのですが、私はまだ目覚めたばかり。先に済ませて出発するとのこと。息子は、一人でオープンキャンパスに出かけます。都心から西に離れたところに大学があるので、早めに支度をしたようです。行ってらっしゃい。

　さて、私も２日目は西に向かいます。なので、今回はホテルを池袋に決めたわけなのです。

この後の見学ルートも考えて、西武新宿線に乗ります。初めて乗る路線です。旅の楽しみの一つは、電車の路線をいろいろと乗り回すこと。初めての駅とか初めての電車は、わくわくします。

　午前中の目的地は「江戸東京たてもの園」。

　花小金井で下車、バスに乗り換えて小金井公園西口からアクセスしました。

雨が降る前の曇りの天気で、直射日光はないものの湿度が高く、ちょっと歩くと汗が止まりません。それでも、小金井公園ではジョギングをする人やゲートボール？をする人、犬の散歩をする人など・・・元気ですね。

前日の上野公園もそうでしたが、東京はビルの砂漠・・というのは結構違っていて、緑地が多いような気がします。都市計画の中で意図的に緑地を作り出している昨今の政策もあるでしょうけど、そうではない、昔ながらの「杜」が大切に残されているような気がします。

近くにこんな広大な森があるのは、住環境としては羨ましい。

　５分ほど歩くと、たてもの園のエントランスが見えてきました。

　お目当ての展覧会はこれ。

　前日に訪れた上野公園の建築、これまでに訪れたことのある弘前や熊本での前川國男設計の建築を思い起こしながら展示を見たことで、より興味深く感じられたのでしょう。

展示のパネルなど、撮影許可のものでこれは・・と思うものを撮っていたのですが、帰りに無料のパンフレットを頂きまして、展示の内容のほとんどがその中に入っていました。保存版としてもなかなか貴重なパンフレットです。

　結構な時間この展示室におりまして、後のスケジュールを考えて、たてものを見に外に出ることにしました。

「前川國男邸」　1942年

見学の人が次々に室内に入りますが、みんな写真を撮りたいスポットは一緒。

混雑しながらなるべく人が入り込まないタイミングを狙って・・・・。

ゆっくりしたかったのですが、待っている人もいるのに、ずっと居座っているのも顰蹙かな？と、写真を撮って外に出ました。

前々から来てみたかった場所なので、実際に見ることができて満足。

その⑦につづく。