完成見学会

「Sプロジェクト」。

3月16日　完成見学会を開催いたしました。

木材補助金の手続き上、年度内完成と木材利用のPRを兼ねて見学会をしなければならない・・・という要綱に基づいて実施したものですが、オープン後には見学会が出来ない・・もう一つの理由がありました。

自閉症の障害の中には、環境の変化に馴染むのに通常の人よりも時間がかかったり、そうしたストレスから行動障害が悪化したりすることもあるとのこと。また、知らない人がたくさん来ることで日常の落ち着きが乱され、精神的なストレスがかかる・・ということも心配されました。この施設の利用者さんは、自閉症の中でも、強度行動障害と呼ばれる比較的障害の程度が重たい方が多いのです。そういった理由から、利用者さんのことを一番に考えて、新しい施設がオープンしてからは、完成披露会的なイベントは行わない・・ということになりました。

この機会を逃しては、建物の見学をする機会がなくなる・・とのことで、当日は、利用者さんのご家族、同業施設関係者、ご近所の方、建築インテリア関係の方、行政の方などなど、たくさんの方々がお越しくださいました。これまでの利用者さんのご家族の方も、新しい施設が一体どんなところなのかは、とても興味があったことでしょう。

昨日一日だけの見学会は、平日にも関わらず、109名の方にお越しいただきました。ありがとうございました。

今朝の西日本新聞には記事が載りました。
　そして、今日は補助金手続きの、最後の現場検査が行われました。県の担当の方が見え、書類や写真の確認、現場での県産材の利用状況を写真に収められました。
さて、昨年の年明けから、ジェットコースターのような設計監理業務でしたが、いよいよ最終段階に入りました。残っている手直し工事がすべて完了してから、お引渡しをすることになり、月末に向けて、まだまだ気が抜けません。
施設は4月3日にオープンします。