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尾道に来たかった理由は3つ。
ひとつ目は、息子の希望で、路地で猫と戯れたい・・・ということ。 ふたつ目は、帰り道にしまなみ海道を渡って、四国からフェリーに乗って帰ること。 そして、三つ目、これは私の希望で、尾道の「みはらし亭」に寄りたい・・・ということ。 ひとつ目の目的はどうも果たせそうにありません。こんな暑さじゃ、路地に猫は出てきていません。夕方になれば、うろうろし始めるのでしょうけど・・・。 最大の目的だった「みはらし亭」にも、残念ながら振られてしまいました。カフェは午後3時からオープンだったのですね、予習不足でした。建物の前まで来て、あららら・・・。 尾道は穏やかな瀬戸内海に港を構え、平安時代から海運などの産業で栄えていたそうです。財をなした豪商が、尾道水道を望む素晴らしい景色が見える山の手に、お寺や別荘、庭園などを整備しました。商人の庇護を受けた文化人も多く住み、商人文化が開花しました。 「茶園」と呼ばれる別荘建築、車も通らない傾斜地の路地、尾道の独特の景観と雰囲気が魅力的で、小説の舞台になったり、映画の舞台になったりしています。 みはらし亭は、大正10年に建てられた「茶園さえん」建築。昭和の時代は旅館として営業していた時期もあるますが、その後空き家になりました。平成25年に登録文化財に指定され、改修工事を経て、ゲストハウスとして再利用されている建物です。 カフェスペースがあり、そこから尾道の景色を見下ろしながら、ゆっくりしたい・・・と思って訪れたのですが・・・、残念。 文化財として指定されながら、ゲストハウスとして営業する生きている建築。ここだけでなく、歴史ある空き家を再生して活用するプロジェクトが、尾道では積極的に行われています。 それは、傾斜地路地の町、尾道の地形によるところが大きいのかもしれません。建築基準法という壁によって、建て替えることができないこともあるのかも・・・。 そうでなくても、歴史のある木造の別荘建築をよみがえらせて使い続けることは、環境問題、観光、景観などの面でも、大いに意味のあることなのでしょう。 カフェでお茶することは叶いませんでしたが、来たかった場所に来られた嬉しさだけ持ち帰ります。 さて、お昼ご飯にまだありついていない二人は、暑さと疲れ、猫にもカフェにも振られたことで、すこし無口になりつつあります。
by aiarchi555
| 2016-08-14 00:42
| 旅人
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