無垢の床材

　奥東海のリノベーション現場に、午後、顔を出しました。
大工さんが３人体制に増員されていて、年末に向けて、壁貼りと床貼りが、お互いに邪魔にならないように作業されていました。


　
　床フローリング貼りが始まりました。今回の現場で採用したのは、メルバオという樹種の無垢フローリングです。ラワンに似た木肌で、褐色の南洋材です。無塗装品を貼り、仕上げにオイルふき取りをする予定です。

　住宅の設計の場合、ご予算が許せば、出来るだけ無垢フローリングを使うことをご提案しています。
無垢の木・・と一口に言っても、建築に使われる樹種にはとてもたくさんの種類があります。
針葉樹なのか、広葉樹なのか、・・・に始まり、硬さ、杢目の特徴、木肌の質感、節があるか無いか、色味、匂い、産地・・・などなど。

　どの樹種を使うのかは、施主へのヒアリングや内装の打ち合わせをしながら、選ぶようにしています。今回は、リノベーションということもあり、既存の部分との取り合いや、お手持ちの家具との相性、そしてご予算面が決め手になったのではないでしょうか？


　傷や衝撃に強く、水にも強く、導管が多い樹種なので吸湿放湿機能も高く、着色をしなくてももともと持っている褐色系の色が、これまでご使用になられていた家具類ともなじむことでしょう。

　施工で余った端切れを事務所に持ち帰り、オイルワックスでふき取ってみました。
艶と赤味が増し、杢目が際立ちました。ワイルドで、ラワンのようなレトロ感があり、照明が当たると赤味が強まって高級感が出る・・・そんな床になりそうです。