鯛にまつわる話

　最近執り行われた地鎮祭での、こぼれ話をふたつ・・・・。


　先月の延岡市内での地鎮祭でのこと。
施主のご主人のご趣味は、釣り。暑かろうが寒かろうが、釣りとなったら目の色が変わる・・・？？
ご自宅には、家庭用の冷蔵庫のほかに、もうひとつ、でかい冷凍庫も完備されていらっしゃいます。

　そんな、魚にはちょいとこだわりのある施主が、地鎮祭のお供えに持ってこられたのは、鯛２尾！！
オスとメスを腹あわせでお供えすると縁起がいい・・・・んですって（知らんかった）。
１尾だけでも、見ごたえのある大きさではありましたが、2尾揃うと、皿に載るんやろーか？って心配になるほど。
結局、どっちがオスでどっちがメスか、区別が付かないまま、神主様の巧みが手さばきによって、こんな姿に変身！！

皿の上でまるで飛び跳ねているかのような新鮮なお姿に・・・・。




　そして、昨日の地鎮祭では、それが現実になったのでした。
昨日は、日向市内の海の見える高台の造成地での地鎮祭。
お供えされた鯛が大暴れしました。

　地鎮祭が始まり、神主様が順調に祝詞をあげられている時、皿がカタカタと音を立て始めました。
なんだろう？？と思って目をやると、突然、鯛が、体をくねらせて踊り始めたのです。お腹の中まで見えてしまうくらいに大きな口をあけてパクパクしながら、皿から体を時々浮かせるぐらいに飛び跳ね、挙句には、地面に２度も落下する暴れよう・・・・。
神主様は、何事もなかったかのように、祝詞をあげつづけ、施主のご親族が、地面に落ちた鯛を拾っては載せ、拾っては載せ・・・・って状態。
施主のお子様たちは、大喜び。「多分、神様がこの鯛に乗り移ってきたっちゃが！！」。
はたまた、海が見下ろせる高台だったので、海に戻りたかったのでしょうか？

　ものはいい方に捉えたほうが幸せですので、ここは、神様も一緒に大喜びして下さった・・ということで、大変おめでたい地鎮祭になりました！！